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クラウドファンディングで失敗しない目標金額設定【赤字になる前に知っておきたいこと】
ドラえもんの道具でひとつだけもらえるとしたら?と聞かれて「四次元ポケット」と答える人が苦手、ジンボラボ 神保貴雄です。
クラウドファンディングにあたり、目標金額をどれくらいに設定したらいいのか……死ぬほど悩みますよね。
死ぬほど悩んで算出した目標金額。
夜も寝ずにひねり出した目標金額。
食うや食わずで叩き出した目標金額。
……奥さん、その数字じゃ赤字になりますよ。
ひぇぇぇぇぇぇぇーっ!!
そうなる前にこの記事を読んで、あなたが本当に目標にしなければならない金額を算出してみましょう。
何事も始まってからじゃ遅いんですよ……奥さん。
ということでクラウドファンディングアドバイザーのジンボラボ 神保貴雄が、あなたが本当に集めなくてはいけない支援金額について、わかりやすく説明させていただきます。
それでは早速いってみましょう!
と、その前に言葉の定義をしていきます。
プロジェクトとは……
あなたが挑戦したいことを言います。
例えば……
▶︎オリジナルのCDを制作したい
▶︎カフェをOPENさせたい
▶︎イベントを開催したい
▶︎本を出版したい
▶︎ネイルサロンをつくりたい
▶︎映画をつくりたい
などなど。
支援(資金)を集めて、あなたがしたい○○
のことをプロジェクトと呼びます。
クラウドファンディングとは……
クラウドファンディングサイト(プラットフォーム)を通して実際に支援を集めることを指します。
また今回取り扱うのは「購入型クラウドファンディング」に、オールインワン形式で臨む場合とします。
リターンとは
購入型クラウドファンディングには欠かせない、支援者が支援金額に応じてもらえる物やサービスのこと。
ふるさと納税でいう「返礼品」にあたります。
以上の定義から考えると「クラウドファンディングで支援を集めて、プロジェクトにチャレンジする」ということになります。
「クラウドファンディングに挑戦すること自体をプロジェクトと呼ばない」ということを頭に入れておいてください。
このあたりがややこしくなるので、最初に定義をさせていただきました。
プロジェクトにかかる費用
まずはあなたのプロジェクトにかかる費用を算出してみましょう。
例えば「イベントを開催する」というプロジェクトにチャレンジするとします。
もうちょっと具体的にした方がわかりやすいので、著名人を呼んでのトークイベントを開催するというプロジェクトとします。
必要な経費は……
●講師料(交通費・宿泊費)
●制作費(ポスターやチラシなどの案内)
●会場代(会場のレンタル費)
●人件費(スタッフへの謝礼)
●機材費(マイクやプロジェクターのレンタル費)
ざっとこんな感じでしょうか。
誰を呼んで、どれくらいの規模のイベントかにするかによって費用はかなり上下すると思いますが、仮にこんな感じで出してみます。
●講師料 15万円
●制作費 10万円
●会場費 10万円
●人件費 10万円
●機材費 5万円
合計 50万円
はいっ!無事にイベント開催に必要な経費が出ました。
(本当はもっと細かく出した方がいいですからね)
ここで目標金額が50万円に決まりました!!
と思ったら大間違い。
このまま進めてしまうと大変なことになっちゃいますよ!奥さん!!
なぜなら!
▶︎クラウドファンディングサイトへの手数料
▶︎リターンにかかる費用
これらを必要経費として含めて考えなくては下手すると赤字になっちゃいますよー。
くわしく説明していきます。
クラウドファンディングサイトへの手数料
無事にクラウドファンディングが目標金額の50万円を達成して喜んだのも束の間……。
手数料のこと忘れていませんか??
そうなんです、クラウドファンディングには手数料が発生します。
手数料はクラウドファンディングサイトによって違います。
ここでは既存のサイトでもっとも高い割合の「20%」で考えていきましょう。
50万円の20%が手数料としてクラウドファンディングサイトに支払われます。
10万円
まず、引かれてしまうんですね〜。
おーこわ。笑
さらに手数料10万円に消費税がかかるという合わせ技!
ということで、あなたの手元に残るのは
50万円ー11万円=39万円
ということになります。
(ここではわかりやすいように10万円としておきます)
さらにだ!!そこからリターンにかかる費用を捻出せねばなりません。
リターンにかかる費用
例えばこんな5つのリターンを用意したとしましょう。
◾︎講演会のチケット(500円のチケットを10枚)
◾︎特等席のチケット(1000円のチケットを5枚)
◾︎講師のサイン入り著書(1500円の本を5冊)
◾︎講師とツーショット写真が撮れる権利(プライスレス)
◾︎トークショーが終わったあとの懇親会に参加できる権利(飲食代含む)(4000円の飲食代を2名)
ちょっと僕的には内容がイマイチですが勘弁ください。笑
これらについていくらくらいの費用がかかるのかも算出しておきましょう。
◾︎講演会のチケット(1000円のチケットを30枚)=30000円
◾︎特等席のチケット(3000円のチケットを5枚)=15000円
◾︎講師のサイン入り著書(1500円の本を10冊)=15000円
◾︎講師とツーショット写真が撮れる権利(プライスレス)
◾︎トークショーが終わったあとの懇親会に参加できる権利(飲食代含む)(4000円の飲食代を10名)=40000円
合計で10万円。
このリターンに必要となる金額もさきほどの40万円から引きます。
ということで、なんだかんだ手元に残るのは30万円となってしまいました。
超ざっくりの単純計算ですが、こうなっちゃうの。
余談ですがリターンの金額を決める際も、このあたりをしっかりと考慮しないと赤字になってしまいますので!
参考動画がこちら。
50万円必要なのに、手元には30万円しかない。
そんな悲しすぎる結果になってしまいました。
クラウドファンディングに成功したのに……なぜ!!WHY!!
ということで、目標金額を設定する際には予め
●クラウドファンディングへの手数料
●リターンにかかる費用
が乗っかることを想定して考えなくてはいけませんぞ。
では目標金額はいくらにしたらいいのでしょうか?
ズバリ!!80万円
手数料が20%(16万円)、リターンにかかる費用が20%(16万円)とすると32万円。
80万円ー32万円=48万円
48万円が手元に残る計算になります。
なかなかですね。
手数料は変えることができませんが、リターンにかかる費用はアイディア次第で抑えることができます。
費用はそれほどかからないけど、魅力的なリターンを考えるのもクラウドファンディングに必須のこと!
ハードルがかなり上がる感じがしますが、そこはあなたがあなたのプロジェクトにチャレジするためですから、血を吐く思いでクラウドファンディングしてください。
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新潟県でカメラマンとして活動しています。特に飲食店などのメニュー撮影、ブツ撮りに定評あり。ポートフォリオ→https://jinbo-lab.jp/。一般社団法人 愛南魚沼みらい塾理事。1980年生まれ。