見出し画像

田んぼ暮らし日記(1)

2021/8/24 21:00

窓の外に、自然が広がっているということは贅沢だ。

東北の気候は、東京に比べると湿度が低くとても心地がいい。

田んぼを毎日観察していると、小さな変化に気がつく。青々しく、瑞々しかった稲穂が黄金色に色づきはじめたな~。背丈が伸びてきたな~。田んぼの水位も日に日に下がり、カエルのゲロゲロ大合唱も気がつけば鈴虫の鳴き声に変わってきた今日この頃。

秋が来るんだな!私がこの家に戻った1ヶ月前。屋根の軒下にツバメが巣を作っていた。ツバメの育児奮闘の日々を我が家では、毎日観察。え?ツバメってペットだっけ?と思うほど少々過保護気味にツバメの成長を見守って、応援して、楽しんでいた。

"今日、雛が巣から落っこちそうになっていた!"巣の下に落下しても死なないように、毛布を設置。落ちた雛を、脚立で巣に戻す。日々のツバメの飛行状況確認。笑笑笑ツバメの子育て工程は、大まかにこうだ。

・親ツバメが巣を作る(材料:わら、土…..あとは何だろうか?)
・卵を産む、温める、孵化
・餌を捕る→巣に帰ってひなに餌をあげる
(ミミズ、トンボ….その他諸々の昆虫類)
・短めの飛行練習開始(庭を周回)
・長めの飛行練習(巣に戻る回数が減少してくる)

ツバメが巣を作って、巣立つということは本当に幼いころから私にとっては身近にあったことのはず。でも、東京というここではない場所で7年という日々を過ごしたからこそ、その光景に幸せを感じられるようになった。

この家から広がる冴え渡る自然を日々感じていきると"自然に生きる"とはこういうことかと感じる。

ちょっと最近まで人工的なペース(成長への焦燥感、停滞することへの恐怖)に飲み込まれそうになっていたんじゃないか?自分にとっては、"不自然"だったんじゃないの?理性で感情を押さえつけすぎていた?知識を詰め込んで、感性が縮こまって鈍くなってしまった?そう自分自身に対して感じ始めてきた。

本当は人間もこうやって毎日毎日、起こる出来事を静かに感じながら自分を全うしていけばいいんじゃないかな〜感性、感情を、のびのびさせて。
田んぼや、ツバメの親子、天気。そんなものを見ていると、私も"穏やかで平和に"変化していきたいなと、感じるんだ。

ページをめくるように、日々の季節の移り変わり感じて暮らすという日々が、今の私にはとても幸せに感じられます。

Minami

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?