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ポルトガルへ行った話。(2)到着

2018/12/5 17:34

かなり間が空いてしまっているけれど
ポルトガル旅行の続きを書きます。

ポルトガル・ポルトの空港に着陸。自分たちのホステルへ向かうためバスを探す。

どのバスに乗ればいいのか分からなかったので人に尋ねることに。尋ねたのは、 英語が全くできないおっちゃんだった。ポルトガル語でニコニコ、ニコニコして教えてくれるんだけど何をいっているのかさっぱり分からない。そこで優しいおっちゃんはペンとメモ帳を取り出し、書いて教えてくれようと
したんだけれど何せ字が汚い(笑)。

結局10分おっちゃんと話したもの有益な情報は何一つ得られなかったが
なんとか正しいバスに乗ることができた。

舗装されていないデコボコな砂利道を走るバスの中で揺られながら初めてのポルトの景色を楽しんだ。

私たちが泊まるエリアについた。

着いた瞬間分かった。あ、私の中で何かが変わる。って。自分の中のエネルギーがスーッとその場の空気と調和する感覚がした。今までかれこれ10カ国14都市に行ったことがあるけれどこんな感覚は初めて。

不安、ネガティブなことが脳内で溶けていく。強い悩みを抱えているときってどこにいっても、どんなに楽しいことをしても今は楽しいけれど、現実にもどったら..とどこか100%楽しみきれない事ってよくあると思うの。

でもポルトはその現実世界の悩みまでもを溶かしてしまう様な、素敵なエネルギーで満ちていた。目の前の事に夢中になるっていうことはこういうことを言うのか。

坂道が多い、ポルト。ガタガタキャリーをひきながらホステルへ向かう。

私は今までホステルにとまったことがなかった。なんならホステル=ホテルだと思っていた。ホステルは、男女別に部屋が分かれていて(共同の場合もまあ、ある)部屋にいくつかのに2段ベッドが並んでいる。一つの部屋で見知らぬ人と、夜を共にする。小学生の時に行った、野外活動(?)みたい!

私たちの予約していたホステルは一晩15ユーロくらいだったのにも関わらず、ものすごくスタイリッシュで綺麗だった。


もう夕方だった。初めてのポルトはあまりにも美しかった。
夕日が水面に反射してキラキラと揺らめいて。羽の艶が高貴なカモメが飛んでいて、虹色の大きなシャボン玉が宙にまっていた。


しばらく言葉もなく景色に見とれてしまった。

橋の向こうに見える夕焼けがあまりにも完璧しぎてまるで人口的な作り物に見えた。

友人が隣で、"あ、トゥルーマンショーみたいだね。"(主人公が作り物の世界で生きていく姿24時間撮影していく映画。私は昨年みた。)
とぼそっとつぶやいたとき、想像力がある感性の持ち主と旅に来れて私は幸せだと思った。


しばらくしたら雨が降ってきた。グーグル・天気予報。当たった。う。最初は小ぶりだったが時間が経つにつれて土砂降りになり傘をさしていても、とても外にいられる状況ではなくなったので、煽られる様にして近くのレストランに駆け込んだ。

そのレストランもこれまた素敵だった。濡れた体と心を温めてくれるかのような、おじさまの笑顔のおかげで、私たちの顔まで緩んだ。

オススメの料理と、ポルトガル語のありがとう"オブリガード、オブリガータ"を教えてもらう。雨はどんどん強くなっていった。

このレストランで私たちは初めてのポートワインを飲んだ。衝撃だった。甘みが強くて、濃い。そのスイートなフレーバーに強めのアルコールが程よくパンチを効かせている。

あー。またまたうっとりしてしまった。お酒に強い体質で良かった。お酒が飲めると楽しみが増える。大人になるって素晴らしいことだ。年々出来ることが増えてゆく。

ちょっと話はそれるけれど、妹に"お姉ちゃんは、昔からいつも今が生きてきた中で一番楽しい!って言ってるよね。"と言われたことを思い出した。

確かにな、と思う。最新バージョンの自分をいつも楽しんでいるかも。
大人になるにつれて、苦しいことや理不尽なことにぶつかる回数も増えていくし、自分だけでは対処しきれないことも多くなる。だからこそ経験と比例して柔軟性としなやかさも増していく。様な気がしている。きめ細かいコミュニケーションもとれるようになる、きっと。だからこそ、楽しさの水準が引き上げられていくのかな〜なんて。

雨が少し弱まったので、ポルトガル名物"エッグタルト"を食べにカフェに入った。ジャンヌダマスににている雰囲気のあるおちゃめな女性が注文をとってくれた。はじめてのエッグタルトをワクワクして待っていたのだが、出てきたのはポルトガル・トースト!ありゃ、注文ミス。店員さんがあたふたしていたのが、可愛らしかった。

ちょっと待っててね!っていうときに、"1 minutes!"って何回も言うのも可愛かった。(実際は1分ではなく、5分くらい待ったけど笑。)相手方のミスだったので、エッグタルトを無料サービスしてくれることになった。ラッキー。☆(トリップアドバイザーの口コミ5にしといてね!これ重要よ!よと、店を出る前に5回ほど念押しされた笑)

たまたま、このカフェの近くが有名なサンベント駅だった。アズージョ模様の壁画。

まだ到着からたったの5時間。
ホステルに戻り、ぐっすり眠った。




続く。

Minami


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