南澤久佳のたのしいぬりえ

note再開してみたけど、特に書くことはないかな、と思っていた。が、ひとつ書きたいことがあった。

私は塗り絵をデータ、冊子で販売している。「南澤久佳のたのしいぬりえ」というシリーズだ。

これらを制作したことの発端は、「大人のぬりえ」を塗りたいけど、自分が塗りたいものがない、からだった。

最初はヒグチユウコさんの塗り絵を買った。とても素敵な塗り絵だった。こんな風に、細密で、可愛い猫や女の子や植物や動物が出てくる塗り絵をもっと塗りたかった。でも、その当時は「大人のぬりえ」というと、幾何学文様みたいなものが多かった。

なので、自分で作ろう、と思った。

大人が満足するような線の細かさと、フリル、レース、リボン、鳥の羽、人魚、少女、大好きなものをたくさん盛り込んだ塗り絵を作ろう。そして、ヒグチユウコさんの塗り絵は背景に色がついていて、それが楽しかったので、自分の塗り絵もそうしよう。
その当時、私はコールセンターで半年働いただけで精神を病んでしまい、仕事をやめて、ほぼ引きこもりだった。一日中耳鳴りがして、炊事以外の何もできなかった。何もできなかったが、何もしないでいることへの罪悪感はすさまじかった。それを全部塗り絵にぶつけた。１枚のイラストに一心不乱に打ち込み、好きなだけ描きこむ。その間はいやなことを忘れられる。出来上がったら達成感もある。
出来た塗り絵の線画はTwitterにアップしたりもしたが、それほど反響はなかった。それでも、「自分の理想の塗り絵」を作りたくて、一生懸命加工して、「背景色つきのpdfの塗り絵」をpixivBOOTHで販売した。

紆余曲折を経て、冊子を3冊、シリーズは5作出している。どれもこれも渾身の一作だ。
pixivやTwitterでは公開していたが、noteでは公開したことがなかった。
でも、noteにも大人の塗りを楽しんでいる人がいる。そんな人に、ちょっとでも興味を持ってもらえたら嬉しい。

以下のサンプルの一部を載せます。興味があったら

https://south-scorpion.booth.pm/

からよろしく～。