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【感想】舞台ウマ娘のストーリーとそこから見えるキャラクター像【解釈】

 はじめに、よければこちらをご一読ください。(ネタバレ注意)
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重要なことは嘉月なを先生がすでに語ってくださいました。

と、いうわけで…ここから先、こんな感じのことを話していきます。
ネタバレはあるよ。

・「配信で観劇する」ということ

 う~んとね…正直な話、距離的、スケジュール的な障壁があるとはいえ、現地で見たかった。いやそりゃそうなんだけどさ。

 先に紹介したふせったーにもある通り、カメラの照り返しの問題もある。けど、個人的には見てる中での環境とか、いわゆる「魔法」の効きとかの問題。どうしても、「現地だったらな~」がチラつく。まあその分だけお安いわけだけどね。

 あとは、シーンに合わせてカメラワーク動かしたりカメラの切り替えをしてくれるんだけど、むしろ定点のほうが嬉しかったかも。ただ、「配信の人が見てて快適なアングル」からの定点って絶対に無理なんだよね。なぜなら現地にはお客さんがいるから。

 でもこれは…正直どうでもいいか。次は絶対現地行くぞ!って気持ちになるので。ライブしかり、次あるかもしれない舞台第2弾しかり。

 余談ですが、4th EXTRAは現地でドームライブ参加してきましたが、マジで最高でした。現地未体験な方はぜひ。

・ストーリーについての解釈

 とりあえず良いですか? では…

一回、言ってみたかった

 いや~超よかった。さすがウマ娘、期待を良い方向に裏切ってボコボコ。もともと「オリジナルストーリーだよ」とは聞いていたので期待していましたが、初の舞台化、新規性の高いキャラクターたちがメインという挑戦的なところで、あのストーリーを走らせるという決断をしたことがすごい。

 ストーリーについては色々とキーワードがあげられると思います。ただ、収束していくのはやはりレースを走る理由。改めて考え直すとアニメでもゲームでも重視されているテーマですよね。ヘリオス、ルビー、ミラクルの3人は特に。ヘリオスの育成シナリオでも大きなテーマでしたし、有馬記念のイベントは非常に印象的でした。

 ダイイチルビーの母親やケイエスミラクルがお世話になった人々が彼女らに向ける愛情をこのような形で垣間見られたのは本当に幸福でした。そして、ラストのスプリンターズSでの、「自分のために走るために、ここで足を止めるということ」。ヘリオス育成シナリオとは逆の、ルビーがミラクルの救いになる展開。こんな重厚な、新鮮なものが見られるとは…

・キャラクターについての解釈

※あくまでキャラ解釈について
※全キャラ、まだまだちゃんと知れてないです 解釈甘かったらごめん

・ダイタクヘリオス

 基本的にはいつものヘリオス。アニメでもゲームでも舞台でもブレずにアガってパリピってフェスってウェイ。でも今回はパーマーがいねえ!

 じつは、それがかなりヘリオスの行動に影響を及ぼしてるんじゃないかなって気がしてます。ズッ友がいないからこそ、ヘリオス自身が苦悩し、ヘリオス自身が答えを出そうとする。それがルビーに見てもらえることにつながったんじゃないかなって思います。根拠はないけど。

 ヘリオスに関しては、まだしっかりわかってあげられてない部分もあるので、育成シナリオを踏まえてしっかりした考察を別記事にて書けたらな、と思ってます。せっかく3万課金したので。

・ダイイチルビー

 ぴえんお嬢…塩くない!?!?!?
 
ここが一番の衝撃だった気がするほどに意外でした。磯部さんもアフタートークでおっしゃってましたね。俄然、ゲーム実装が楽しみです。

 なんでルビーが塩くなかったのか、というのは正直、わからないです。誰か解釈してくれ、吸いに行くから。ただ、なんというか…キャラストーリー4話ではかなりスッと併走に来てくれていたので、単にヘリオスのことちょっと苦手という説は、個人的にはあってしまうんじゃないかなと思います。その辺の話についてもヘリオスの考察で触れられたらと。

 で、よ。でだよ。ここからが重要。
 ヘリオスの育成シナリオではアプローチを向けられる側だったルビーですが、舞台では中盤でヘリオスに「楽しんでも勝てるトコ」を見せつけられ、それをミラクルに説き、スプリンターズSでは走りで見せることになります。
 てことはよ?スプリンターズSでのルビーは楽しんで走り、1着に輝いたということになりませんか!?!?!?
 うおおおおお~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!

 ダイイチルビーが楽しんで走れるようになったこと、ヘリオスをその視界に入れてくれたことが個人的にめちゃくちゃに嬉しいんですよね。

・ケイエスミラクル

 ミラクルのことをちゃんと知れたのはヘリオス育成シナリオだったんですけど、最初は「思ったより覚悟を背負ってるな…」というものでした。
 その前にモチーフ元競走馬のことを軽く調べてはいたのでなんとなく不安感はあったんですが、ヘリオス育成シナリオのシニア級後半の雰囲気の重苦しさは未だに慣れませんね。
 そのうえで舞台では、それ以上に期待を、覚悟を背負っています。悲壮感が漂うほどに。

 根本的に、ミラクルは他者に自分の分まで幸福を分け与えてしまいがちで、かつ他者と関わることが割と好きなタイプなんじゃないかと。そこに2度の奇跡があった。じゃあ背負ってしまうよな…と思っています。こっちも根拠はないけど。

 それがスプリンターズSのルビーの走りを受けて変わったかと言えば、おそらく変わっていません。ただ、ガチガチに固まっていた考え方がすこしほどけたというか、背負っているものも背負い方を変えれば少しは軽くなるという感じなんじゃないかと。
 ミラクルはレースに復帰した後も恩返しのために走ります。ただ、その走りは以前より少し楽しそうに見えるんじゃないかな。そうだといいな。

・ヤマニンゼファー

 可愛すぎる。

 え~だって可愛すぎるんだもん…
 見ました?だんだんヘリオスについていけるようになっていくゼファーを。ぺちぺちハイタッチするゼファーを。アフタートークでステージで鼻かもうとしちゃうゼファ…今泉りおなさんを。
 ごめん、今泉りおなさんが可愛いって話です。話がそれました。でも最後にこれだけ見てくんない?

 ピアスがバチバチでカッコよすぎる。ギャップえぐ~高低差やば~

 さて、舞台におけるゼファーはそこまであまり出番が多くありません。ただ、ゼファーがいないとヘリオスとルビー、ルビーとミラクル、ミラクルとヘリオスの2×3になってしまうんじゃないかと思います。ラストの紹介通り、包み込む役、と感じました。語り部でもあったのかな。

 ただ…少ないことには変わりはないので…あとゼファーさん担当できてないし…それゆえゼファーさんについて全然知らないし、理解してあげられてないんですよね。ヘリオス育成シナリオでもゼファーさんあんまり出てこないし。
 ただ、それでも、あの物語に絶対に必要な役だったと思います。

・まとめ、そしてタイトルについて

 改めて言うんですが、非常に面白かった
 これを機に舞台を見ようかと思うくらいには熱中した。ライオンキングとか見に行こうかな。実は舞台をやるとなったときに(2.5次元に詳しくないこともあって)不安が強かったし、配信は思いがけない公演中止による本当に偶然訪れた機会で、本当に観劇するつもりはありませんでした。
 でも観劇してみたらびっくり、本当に素晴らしかった。タップダンスによるレースシーンも、歌唱パートも、演技パートも、もう全部すごかったんです。今からでも遅くないので、見てない方は急げ!あと24時間ないぞ!

………

なんで見てない人がここまで読み進めてるんだ!?


『Sprinters’ Story』について

 単純に短距離走者たちの物語、という意味もあるでしょうけど、中距離レースも出てきます。そこで、Sprintersという複数形。これはスプリンターである登場人物たちが互いに影響を与え合うことでできた物語という意味合いもあるんじゃないかな、と思います。
 たぶん深読みだけどね、深読みはファンにだけ与えられた権利なので。

というわけでじゃあね、よかったら他の記事もよろしくお願いします。

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