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つみたてNISAとiDeCoの比較

「つみたてNISA」の正式名称は「少額投資非課税制度」といいます。
一方「iDeCo」の方は「個人型確定拠出年金」です。
つまり、「NISA」が投資による資産形成のための非課税優遇制度なのに対し、「iDeCo」は老後のための年金なのです。
なので、老後(60歳以上)にならないと貯まった資産を引き出すことはできません。
また、60歳(条件により65歳)未満でないと加入できないため、退職金などのリタイヤ資産の運用には使えないのです。

この一定年齢まで資産が拘束されてしまうことが問題なので、あまり若い時期からではリスクが大きく、60歳近くなってからは運用期間があまりにも短いため長期投資とならない可能性があります。

ただ、60歳まで資金拘束が我慢できそうで、加入後の投資期間がそこそこある40代前後の方々には、NISA同様非課税枠が広がることになるので、良い選択だと思います。

また、「iDeCo」の最大のメリットは、「年金」であるがゆえ

掛金が全額所得控除になる

ということです。これは個人事業主にとっては非常に大きく、掛金最大月額68,000円、年816,000円もの控除が認められますので、かなりの節税対策として使えます。
また、サラリーマンにおいても金額は少なくなりますが、年末調整において控除が認められますので、雇用主の経理担当者などに聞いてみると良いでしょう。

このように、メリット・デメリットをしっかり把握した上で利用すると、老後の資産形成に上乗せできると思います。

ただし、企業によってはメインバンクからの決められた金融商品しか選定することができないケースもあるようです。
投資対象の金融商品は、やはり

時価総額加重平均を採用したインデックスファンド

に限りますので、このnoteでおすすめする金融商品が選択できない場合、無理して「iDeCo」を利用しなくても良いと思います。
まずは「つみたてNISA」を非課税枠いっぱいに利用して、それでも余裕があるなら、非課税にはなりませんが特定口座でインデックスファンド運用を増やす方がベターでしょう。

次回から、非課税枠でない特定口座によるインデックスファンド投資について説明したいと思います。
正直、「つみたてNISA」や「iDeCo」での運用について書かれた本やブログはたくさんあり、僕がnoteを書くほどでもなかったかも知れませんが、非課税枠でない口座での運用についてはあまり見かけることはありません。
独自の手法をご紹介しますので、ご期待下さい。

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