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GPIFにおけるアセット・アロケーション

GPIFをご存知でしょうか。
「年金積立金管理運用独立行政法人」の略称で、これまで現役世代が納めた年金保険料のうち、年金の支払いなどに充てられなかったお金を年金積立金として預かり、将来世代のために運用して増やすお仕事をしています。
実はこの年金運用においても、ちゃんとアセット・アロケーションが決められています。

運用資産額・構成割合

2022年9月末現在の年金運用での構成割合です。
大まかには債権:株式の比率がそれぞれ50:50。このnoteで例に上げたリスク許容度25%のアセット・アロケーション、現金:リスク資産が50:50であることと良く似ていますね。
ちなみに、このGPIFの運用実績はどのようなものでしょう。

2001年度以降の累積収益

現在、収益率は年率+3.47%、収益額は約100兆円です。
年金に関しては、あらゆるメディアが悲観的なことばかり報道していますが、このような素晴らしい運用成績を叩き出していることを皆さんご存知なのでしょうか?
だから、すぐにこの制度が100年安泰だとは言いませんが、少なくとも投資に関して「普通の人」さんでも、このGPIFの運用を見習ってインデックスファンドを利用したアセット・アロケーションによる資産運用を始めて見るべきではないかというのが私の考えです。

ちなみにGPIFでは相場の値動きにより、次のように乖離幅を設けています。

基本のポートフォーリオ

各リスク資産において、6~8%の乖離許容幅を設定し、これを逸脱しないようアセット・アロケーションの見直しを随時行う方針のようです。
長期投資の大先輩であるGPIFの手法は、我々も見習うところがありそうです。

これらはGPIFがより詳細に情報提供していますので、興味のある方は見に行ってみてはいかがでしょう。


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