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バッタのお話、?

三月初旬。

まだコロナさんがそこまで私の生活に影響してなくて、休日に友達のyと電話してた時のこと。


y「コロナもやばいけど、アフリカではバッタがやばいらしいよ、!」

私「バッタ?何それ?」

という会話をしていた。


当初、来冬にケニアに開発教育学を勉強しに、留学することを考えていた彼女。

「でもバッタのせいで行けなくなるかも、というか行きたくない。」と聞いて、

「んーと、は?(笑)」

と思わず言ってしまった。


聞けば、アフリカではバッタが大量発生していて、人間が育てている畑の作物をも食べ尽くすらしい。

もっと怖いのは、風を頼りに1日に150kmも移動できるらしい。

さらにさらに、その現象を一眼見ようと、ネットで検索してみたら、彼らは私の知っているバッタではなかった。(笑)

緑色じゃなくて黄色と黒、通常のバッタたちですらキモいのに、手に負えないレベルの気味の悪さ。


たまたまkindleで買った最初の本、中野信子著の「空気を読む脳」でなぜかバッタの構造が紹介されていたから、ここで引用しよう。

どうやら、このバッタはサバクトビバッタというらしく、文字通り、一生涯、砂漠の中で飛び回って過ごすらしい。

でも、バッタ同士は互いにできるだけ接触しないように生きるらしい。

なぜなら、刺激し合う=群生行動のスイッチであるから。

後脚をくすぐって刺激するのは、通常一匹で行動するバッタが、食糧不足のために集団にならざるを得ない過密な状態で体がぶつかり合うから。

ということらしい。

どうも、これは体内にあるセロトニン量の違いらしく、

一人で生きてこれたはずのバッタを仲間がいないと生きていけ失くさせてしまう、性質も、外見をも変えてしまうくらいのすごいものらしい。

中野さん曰く、人間にもセロトニンがあるらしく、バッタの不可解な現象を通じて、人間にも行動を変えてしまう可能性を主張したかったらしい。


考えてみれば、

異常事態が続いて、私たちは色んなものに敏感になってしまっている気がする。

オンライン頼みのご時世の中でも他人が忙しそうにしていると、過敏に自分も何かやることを探さなきゃって焦り出したり、

岡村さんのラジオの件だって、普段は夜中に特定の客層に和気藹々と提供している空間なのに、みんながおうちにいて、娯楽が少なくなってきてるからこそ、普段以上に過激なバッシングそされてしまったのかも。

コロナ関連だと、コロナ陽性なのに無責任な行動をした人をネット上で叩きまくって敵視したり、こんな状況でも営業しているお店に自身の変な「正義感」に駆られて嫌がらせ電話したり。

もう少し相手に対して思いやりのある行動を心がけられないのかなと思ったり。


それはそうと、バッタの話を続けると、

風で移動できるということは、陸を伝ってアジアまで到達できてしまうのだ。

その時はまだアメリカで生活していたから、そっか、地球って丸いから、アフリカで起こったことも他人事じゃないんだよね〜くらいの気持ちで傍観していた。

海挟んじゃえば、流石に大丈夫だろう精神で。

でもどうやらそうではないらしい。

今やインドまで来ているらしく、

この規模は東京ドーム384個分、渋谷区や目黒区ならすっぽり包まれる。そこに1120億匹の黒いバッタが襲来する様子を想像してみてほしい。平方メートルあたりに6202匹、4畳半だと4万を超えるバッタがうようよと群れる計算になる。

恐ろしい、、。

宮竹 貴久さんの「コロナ禍の次に世界を襲う「4畳半に4万超のバッタ」の恐怖」という記事によれば、

食料自給率が低い日本では、この問題に対して無縁ではないという。

そうだよね、だって畑がなくなっちゃってら作物取れないし、輸入頼りの日本が手品のように一瞬で作物を用意できるわけじゃないもの。


つくづく思う。

日本って実は「先進国」という鎧を纏っているだけで、他国に劣っているのだと。

食糧自給率にしても、コロナへの対応、絶対的エースのいない日本の政治家、世界の足並みに揃えてこなかった教育制度、、、。

挙げていったらキリが無いけれど、

のんびりここまで来たから、全部のしわ寄せが今ここに来ている。

それでも、

なんだかんだ、何不自由なく生活できる日本という国は、

幸せなんだか、物知らずなんだか。



〜あとがき〜

バッタのことを書こうとしたけど、大の虫嫌いの私は結局、社会問題につなげて逃げてしまった。

2ヶ月前のyと私には是非、「2ヶ月後には、アメリカにですら帰れないほどの時代になっているよ、バッタどころで騒いでる場合じゃないぞ、ボーッと生きてるんじゃねえぞ、とでも言ってやりたい。」

そうだ、チコちゃんの番組どうなるのかな、

この際、チコちゃんに怒られてこの件は終わりにすれば良いと思うよ、岡村さんは、な〜んてね。


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