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【覚書】夫のミミゲ

ミミゲ、つまり耳毛である。

タイトルに「耳毛」と書くのもはしたないかなあと思い(今更)、
カタカナで濁してみる。

今朝、夫の横顔を見ると耳毛が生えていたので、その旨伝えると、
「え、抜いて抜いて」と言うので、それは丁重にお断りした。
いつもは娘が抜いている。
(真剣に毛抜きを持ちながらパパの耳毛を抜いている様子は
猿の毛繕いにしか見えない)
しかし、今日は平日。
娘に夫の耳毛を悠長に抜いている時間などない。
(しかも、最近は若干パパを疎ましく扱う日が増えている。)
でも、夫としては耳毛があることを気にしながら仕事になんぞ行けない。
よって、剃ることにした。
なんていうか、ごめん、人の毛を抜くってなんか抵抗感あるんだよね。
でも、気持ちはわかるから、剃ることにした。

剃刀で剃ってあげると「優しいな〜」と感激した様子なので、
「そうやで。これから私のことを鬱陶しく感じることがあったら、
耳毛のことを思い出すんやで。」と答える。
先日も、私が鬱陶しい受け答えをしたと
ご立腹した夫と喧嘩になったところである。
「うん。そうやな。でも、すぐ忘れんねん。これから俺が怒りそうになったら、
『耳毛!!!』て叫んでや。」
そんな夫婦、嫌である。
「ていうか、怒ってる最中に『耳毛!』なんて叫んだら、
絶対もっと怒るやろ。」と私。
子どもたちもそんな様子を目撃したならば、
母親の気が触れたと思うに違いない。

「それにしても、『毛』って本来、何かを守ために生えるんやんな?
耳で一体、何を守ってるんやろな。」と私の素朴な疑問には
「さあ」と軽く受け流す夫。

たまに、おじいちゃんに耳毛がボーンと生えてらっしゃる方はみる。
人間だもの。いずれそうなっていくこともあるのよね。
我が夫もそれに近づいているだけのこと。
「あなたには私がいてよかったじゃない。」
そして、そこですかさず、
「でも剃刀ではやっぱり剃りにくいし、
そのための家庭用脱毛器やで!」と訴えておく。
私は、今度の誕生日に家庭用脱毛器を所望している。
「え、耳の毛もできるん!?」という夫に
そんなことは知らないが、
「できるやろ!」と自信満々に答えておく。

いかんせん出不精の私は、エステや皮膚科に脱毛しにいくのが面倒。
家庭用脱毛器で、VIOまで処理できるようになったとあれば、
それ欲しいジャン。
是非とも手に入れたいジャン。
よそ様に、デリケートゾーンを処理してもらうってすごく抵抗があったので、
家庭内の、どの時間に処理するかはまた考えどころではあるが、
よそ様には見られずに済むっていいジャン。
ヤーマンのものはお値段張るが、お風呂でできるというのは良い。

夫も耳毛を処理してもらえるとなれば、
喜び勇んで買ってもお釣りがくるぐらいじゃなかろうか。
そう思ってもらってもバチは当たらないはず。
しめしめ。

「調べといて!それで、LINEで送ってや!」と言われたので、
今、調べている次第である。


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