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【覚書】アリトノカクトウ

アリと格闘している。
アリとは、あの虫の、アリである。
家の中に小さい黒いアリが出る。
数年前からずっと出る。アリというのは小さくてどんな隙間からでも入ってくる。我が家は土地を切り開いて?道路から一段降りたところにある?からか、
アリがよく出没する。
道路部分が一階になっており、下に(地下に)降りていく要領で家が建っている。
だからなのだろうか。アリが本当によく出没するのだ。
道路部に面して、キッチンがあり、キッチン側からアリが入ってくるのでたまったもんじゃない。食べ物は普通にあるし。
我が家はコンクリートの打ちっぱなしなのだが、そのクラック(小さなヒビ)部分からアリが入ってくる。どうしても密閉することって不可能なのだ。
昨年とまったホテルでも、アリが出てきてホテルの方が「どうしても自然がありますので〜」とおっしゃっていて、そうか、ならば我が家もアリが出ても仕方ないのか、と納得した。ホテルはきちんとした大きなホテルで、清潔にされているホテルだ。隙間風がふくわけでもない。そんなホテルのほんのわずかな隙間からアリは絶えず入ってくるという。見つけては殺虫し、入口を見つけては塞ぎ、見つけては殺虫し、退路を断ち、を繰り返すのだという。我が家と一緒じゃん!
アリが出たら、まず入口らしきところを見つけて、そこにアリの誘引剤的なものを置き、そこでお亡くなりになってもらう。すると、アリさんは賢いので、「ここはダメだ〜危ない〜」と判断されて、そこから入ることをおやめになる。
アリの巣がどこにあるのかはわからない。アリの巣に殺虫剤を巻いたりすることもあるが、それでは追っつかない。
「わー何かきたー」とはなるが、無数に存在するのか、出入り口を変えるのか、なくなることはない。
誘引剤で「そこの入口は危険ですよ〜」とお伝えすると、しばらく(1年単位ぐらい?)は姿を見せなくなるが、また次のシーズンに別の入口を見つけてひょっこりお出ましになる。

ここしばらく出てくるアリ集団に困っている。
入口がわからないのだ。
入口がわからないが、数匹キッチンをウロウロされていて、困っている。
一体どこから入ってきているのかわからない。
そうなると見つけたアリさんたちに殺虫剤をふりかけて対処するしかない。
道らしきものを見つけて、そこに振り撒き、「ここは危険ですよ〜」と知らせるしかない。

アリと格闘していると、どうしても私は「進撃の巨人」の巨人の気分になる。
読んだことはないが。
息子に勧められているので、早く読まなければならない。
とりあえず、イメージとして私は「進撃の巨人」の巨人になった気持ちでアリさんに殺虫剤を振り撒く。アリさんからしたら恐ろしい巨人が逃げても逃げても追いかけてくるんだろうなと思うと、なんだか申し訳ない。
でも、アリさんと、この世界では共存していくにしろ、同じ家に住むわけにはいかないので、出ていってもらうしかない。
言葉が通じないって不便である。
いや、通じたら通じたで、ものすごい呪いの言葉を吐かれていそうでそれも困る。
とりあえず入口を見つけて、早くそこを塞ぎたいものである。

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