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【ドラマ感想】アルハンブラ宮殿の思い出

「アルハンブラ宮殿の思い出」Netflix

あらすじ

最新のコンタクト型AR技術を発表した会社の代表であるユ・ジヌのところに一本の電話が入る。
「新しいゲームの契約をしたい。」と。
突然の電話に始めとり合わなかったユ・ジヌだが、
ある名前を出されたことで、急いで指定された場所へと向かう。
それは、自分の元妻を奪った男。
今では敵対関係にあり、元・親友だった男、チャ・ヒョンソク。
指定された場所は、スペイン、グラナダのあるホステル。
そのホステルで、オーナーであるヒジュと出会う。
ゲーム開発者が現れないままに、ユ・ジヌは、
そのゲームを試してみることに。
それはバーチャルの世界で繰り広げられるにも
関わらず、あまりにリアルなゲームだった。
街全体を使っての、戦闘や武器集め。
そのリアルな世界観に魅せられ、
すぐに契約を取り付けようとする。
そして、何よりライバルのヒョンソクよりも先に契約しようと躍起になる。
ホステルのオーナーのヒジュが開発者の姉であると
知り、契約を迫る。
そして、グラナダでヒョンソクと再会したジヌはゲームの中で
決闘を申し込む。
それはあくまでもゲームの中での決闘のはずだった。
闘いに勝ったジヌは、人知れず勝利を噛み締めていたが、
翌朝ヒョンソクは遺体となって発見される。
そして、ゲームのキャラクターとして現れ続けるヒョンソク。

ゲームの中での死が現実のものとなってしまう。
これはリアルなのか、バーチャルなのか…

ゲームについてはわからないけれど

私は全っぜんゲームはしないので、
ゲーム用語にはまず馴染めず…理解が追いついていないところが多々あったものの、やはり世界観がよくできていて、すぐに引き込まれる。
グラナダが舞台っていうのも異国情緒があって、いい。
なんでこんなにお金かけられるのっていう…
ソウルでいきなりゲームの世界が始まるより、
このグラナダっていう全く違う歴史文化の中で、不思議なことが起こるのが
いいんだろうなあと思う。
きっとゲーム好きな人なら、キャーキャーワクワクニヤニヤできるような
ゲーム設定が飛び交っているのかなと…

パク・シネの癒し効果について

もう10年ほど前になってしまうのか…大好きだった「美男ですね」の
パク・シネが大人の女性になっていた。
彼女はゲームの中でも癒しの存在として出ていて、
さらには現実世界にもジヌに癒しをもたらしてくれる。
「美男ですね」でも忠実に相手を慕っている、そんな存在でしたが
大人になってさらに献身的に支え、信じ続ける女性の魅力を増していました。
ジヌがゲーム中のヒョンソクに襲われて、ホステルの6階から落ち、
その後もヒョンソクの亡霊?にうなされ続ける中、
彼女は献身的に看病する。
そら、ジヌは惚れてまうやろー。
うなされて起きたら癒しの笑顔があるんだから。

ユ・ジヌのどこがいいか

そんな魅力的なヒジュがどうしてジヌに惚れるのか…
ジヌは、正直に言ってあまり性格が良くない。
皮肉屋だし、意地悪だし、潔癖だし(性格とは関係ない)…
初めて会った時には、ヒジュを泣かせるし、
すぐに嫌味を言う、意地悪を言う。
付き合うようになってからも、デートに「キメてこい」と
言ったくせに、ヒジュが付けてきたイヤリングを見て、
「耳になんかついてる」と目を丸くする始末。
なんかついてるって…そんな最高の嫌味言える奴、なかなかいない。
さらに「似合わない」とまで言ってのける。
それは、過去に自分がプレゼントしたものであるにも関わらず。
好きな人をいじめて楽しむタイプって奴です。
優しい男性の多い韓国ドラマの中で珍しいのでは…
いいところと言えば、
お金持ちであることとビジュアルぐらい
(最後には会社まで追われてしまう)
しかしね、私はこういう人好きなんですよ…
ヒジュを見ながら、「お前もか…」と思いましたよ。
幸せになれない症候群じゃん、お前も、と妙な仲間意識。
過去に癒えない傷を負って、それを必死に隠して、周りを攻撃して
必死で生きようと、必死で立ち上がろうとしている男性にどうしても惹かれてしまう。
みんなに「狂っている」と言われながら、(みんなには)見えない敵と戦い続ける男性を私だけは信じてあげたいと思ってしまう。
そう、それでは幸せになれないんだよ…
わかっちゃいるけど、惹かれちゃうんだよね。
ヒョンビンが同じく演じたリジョンヒョクとは天と地ほどの差がある
ジヌ。
ジヌを見て、リジョンヒョクの完璧さを想う
あんな人は実在するのだろうか、と…
ジヌは、いると思うんだ。
むしろこっちが普通じゃないのか。
これを普通だと思う私がすでに幸せになれない症候群ってことなのか…
しかしながら、ジヌにはジヌで魅力があるのです。
孤独に必死で戦う男の人にどうしても惹かれる一部の女性がいるってこと…
リジョンヒョクとジヌが現れたら、ジヌを選んでしまうだろうワタシ。
(誰も私を選んでくれないけど)

まとめ

ドラマは総じて、展開含めハラハラさせられて、面白かったものの、
ラストが…
余韻は残るものの、ハッピーエンドとは言い切れず。
ハッピーエンドにしてもいいんじゃないのと思うような展開だけに
ラストには満足できず。
恋愛ものじゃないからそこはしょうがないのかな。
とにかくゲームの世界がリアルに体験できてしまう!
ゲームの中で受けた傷がリアルに痛いと感じる!
ゲームの中で死んだら実際に死んでしまった!という恐怖、そこに
尽きるドラマなのかな、と。
日頃ゲームが好きで没頭している人はリアルな恐怖を持って体感できるのではないかなと思う。



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