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💊処方薬リンデロンの対応の仕方

OTCのリンデロン、有効成分はベタメタゾン吉草酸エステル


ドラッグストアで病院から処方されたリンデロンの軟膏を見せながら、同じものが欲しいって言ってくるお客様に遭遇したことはないか??

OTCとしてはリンデロンVS軟膏・クリームが2021年に、「ローション」が2022年に発売された。医療用の「リンデロンV」と同処方だぜ。


有効成分 ベタメタゾン吉草酸エステル


簡単じゃん!!



って…?

いやいや、医療用ではリンデロンの種類が複数あるんだよね。

あくまでもリンデロンV

よって「病院でリンデロンをもらっていたから、同じものをちょうだい」という情報だけでは、何もわからない

そのリンデロンを直接持ってきてもらうor写メで見せてもらうのが確実かな

お客様はリンデロンの部分だけを覚えてVか、Aとかは割と曖昧な記憶しかないからな


リンデロンVGだった場合
→全く同じものはない。これは先にいっておこう。

何が1番近いか?それは…

有効成分 ベタメタゾン吉草酸エステル、フラジオマイシン硫酸塩

ベトネベートN軟膏ASが1番近い。

抗生物質は異なるが、ステロイドが一致する。

そもそも、今のところ、ゲンタマイシン硫酸塩を成分とした市販薬がないから仕方ないね。

ただ、ゲンタマイシン硫酸塩と同じグループの抗生物質であるフラジオマイシン硫酸塩かつ、ステロイドが一致しているベトネベートN軟膏ASはかなり近い。

ベトネベートN軟膏ASが高いと言われたら、


有効成分 フルオシノロンアセトニド、フラジオマイシン硫酸塩

フルコートfという選択肢もある、ステロイドのランクは同じで、同じグループの抗生物質だからね。

ただ、基本的にはより近いベトネベートN軟膏ASを優先的に紹介するように。


リンデロンDPだった場合
→ステロイドランクがベリーストロングなので対応不可。受診勧奨を。

有効成分 ベタメタゾンジプロピオン酸エステル

市販薬にはストロングまでの強さのステロイドしかない。
市販薬で1番強いステロイドは、先程紹介した"リンデロンVs、ベトネベートN軟膏ASのベタメタゾン吉草酸エステル"や"フルコートのフルオシノロンアセトニド"といった薬である。

市販の弱いものに替えてしまうと、症状が満足に治らなかったり、悪化の可能性がある。更に医師が、診察をしてステロイドのランクを替えていく必要があるため、受診を促す。


リンデロンAだった場合
→基本的には受診勧奨。

ベタメタゾンリン酸エステルナトリウム+フラジオマイシン硫酸塩


目の"周り"に使用できるステロイドはあるが…

積極的に目の周りに使えると記載しているのは、ステロイドが入っていないウフェナマートが有効成分のキュアレアなどである。

しかし、目の周りではなく、目そのものに使う眼科用の塗り薬はステロイドはもちろん、ウフェナマートでも市販薬にはない。この時点で目に使う場合は受診勧奨である。

説明してもボケた客なら目の周りではなく、医療用みたいに市販薬を目にいれるかもしれないから接客の際は余計な知識は言わないほうがいいかもね。


ちなみに耳の中や鼻の中に使えるのは弱いステロイドが入ったコートf軟膏や抗生物質のドルマイシン軟膏などである。


知識ある者ならこうやって使い分けて対応が可能だが、客に伝えたところで納得するか怪しいし、混同するので、すべて受診勧奨した方がオススメ。


今日はここまで!!


ここまて見てくれた奴ら、大好き🥳🥳🥳🥳🥳♥️♥️♥️♥️♥️♥️


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