2021年を振り返って今日を生き延びる呪いの言葉

2021年はとんでもない年だった
毎週末を過ごした祖父母宅、その祖父母がひと月ずつ順番に亡くなった
コロナは変わらず猛威を振るい
私のうつ病もさっぱり良くならなかった

祖父母を見送って、
変わったこともあった
葬儀への参列を境いに、泣き崩れる母を見て
自分が軽々しく死んではいけないと思い直した

それとはまた別に
父からの怒号に正気を失い家を出た
「出ていけ」と言われて発狂する大人、自分を恥ずかしいと思い
ますます死にたいと思うようになった

祖父母がいなくなった家に転がり込むことで
生活を持ち直した

アルバイトも始めた
アルバイトは全く役に立たない、耐え症のない自分に絶望した
些細な注意、些細なお叱りに涙が止まらなくなった

コロナが落ち着いてきたことで前向きな気持ちが生まれたり
消えたりした

必要のない人間を消す覚悟を決めた
自分に負荷をかける人間関係を清算した

気づけば心療内科に行かなくなり、
診断書をもらえないので傷病手当も貰えなくなった
そうして金銭的に困窮した

今は生きている

仕事を探しているが
毎日同じ場所に通って
同じ人と同じことに取り組んで
自分の粗相を見つめて他人の失言に寛容でいることが
果たして私にできるのだろうかと

おおよそ不可能な理想を頭に抱えて苦しんでいる

死にたいと100回繰り返したい
そうすればいくらか気が晴れて楽になれる気がする

今年は死にたいと思う自分すらも享受して
一寸でも多く自分の愛らしく思える面を探して生きたい

母のためだけに生きているような人生だから
母が生きているうちは私もなんとか生きていてあげたい

他人に迷惑をかけるくらいなら死にたいと
今思うことはなくなった

迷惑のかけ方も
上手い甘え方も知らない私を
それが私なのだと受け止めて
1日でも長く生き延ばせてあげたい

本当はまったく生きたくなんてないんだけど

生きたくなんてない
死んだらどんなにラクか

死にたいな

母が死ぬほど悲しむだろうと思うから踏みとどまれるこの想いを
今は大切に捨てないでおいて

他人のことを慮れなくなったら最後
私は死にたい人間ではなくて
いっそ死んだほうがいい人間になれる