以前道明寺周辺のスポットを回っていたのですが、道明寺天満宮の門に入る手前、天満宮敷地内に不思議なものがありました。埴輪(はにわ)窯跡を復元したものが置いてあったのです。
説明版を見ると、道明寺から仲姫命陵古墳に続くところに20基以上の登り窯があったとかで、そのうちのひとつわかりやすいように復元したとあります。
これが復元された埴輪窯です。
中も見えます。土で作られた埴輪をこの中に入れて、手前に木をおいて焼いたようですね。
窯は横長だったようです。横からも埴輪が見えました。
これは、古代道明寺のあたりが、菅原道真の先祖・土師氏の勢力圏で彼らが古墳を作るときに埴輪を焼いていたという証拠になります。
土師氏の祖が、野見宿禰(のみのすくね)。
彼は日本で初めて相撲を取った人物として有名ですが、それとは別の実績があります。
埴輪窯の横にあった井戸。
当時は天皇クラスが亡くなると、殉死(じゅんし)の風習があって、家臣たちが事実上自殺(強制的な場合も?されていました。
それを野見宿禰が辞めるように提案し、代わりに焼き物で人の形を作った埴輪を提案したというのです。
主君が死んだときに自主的ならいざ知れず、強制的に殺されてしまうのはさすがにつらいですから、野見という人は素晴らしい提案をしたんですね。
さらに隣にはこのようはお墓? 石碑がありました。
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