河内長野のある川を見ながら浮かんだ短歌
咳をしても金魚...… 彼女がいつもそんなことを言っていた。彼女は本当に金魚が好きで、小さいころから金魚すくいで手に入れた金魚を飼い始めた。最近では、スイホウガンと呼ばれる顔の横に袋をつけたような珍しい金魚を飼育している。
だけど僕は金魚よりもメダカが好きだ。僕の故郷、河内長野は山に囲まれた場所でとにかく水が奇麗。どこにでも元気にメダカが泳いでいる。僕が大学進学で故郷を離れる前に、市内にある延命寺というお寺でメダカの稚魚を分けてもらったこともあった。今も僕の実家にはメダカが