“Writing Box” by Milorad Pavic (25)

“Writing Box” by Milorad Pavic (25)
https://jp1lib.org/book/16698678/7e0b66
もしあなたが3回笛を吹けば、あなたは死者の魂とその氷のような夢をその一時的な居場所から引き出すでしょう。
死者の魂と夢はその笛によりあなたを見つけるでしょう。
だから、笛は箱の中には我々が知っているよりももっと深いところに何かが隠されているものがあるぞという警告であるわけです。

 つまり、もしあなたが何か探していてそれを見つけられない場合、けっして希望を失ってはいけません。
多分それがあなたを見つけてくれます。

 ガラス瓶のコルク栓に関しては、あなたが光の方に持ってきて、虫眼鏡を使えば、栓の底にギリシャ語が彫ってあるのを読むことができます。
その気泡ガラス瓶の記述は次のように書いてある:
 「おまえの年月は姉妹や母娘、兄妹のように一組だということを忘れるな。
また、ある者は義父と義理の娘、または恋人のようでもある...」
 ガラス瓶のコルク栓をひっくり返して反対側をみようと思った者は次の言葉を読むだろう:
「すべての夜を昼として迎えるには、おまえの人生にどの年のペアが来るかを前もって認識する必要がある。」

 かつてインク壺が置いてあったトレーは今は小さな黒の絵具とアフリカとアジアの女性が足に塗るための小さな棒が入っている。

               第二部

  筆箱の真ん中の段

筆箱のこの段はローズウッド材の引き出し(7)、クルミ材の引き出し(8)と3つの広い区画(9-11)が含まれる。


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