“The Heart Of The Spring” by William Butler Yeats (5)

“The Heart Of The Spring” by William Butler Yeats (5)
https://americanliterature.com/author/william-butler-yeats/short-story/the-heart-of-the-spring
しかし老人は両腕にたくさんの薔薇と百合を抱えて、頭を胸に沈め、座っていた。
彼の左側のテーブルの上には、彼の旅のために、金銀のいっぱい詰まった革の財布があり、右手には長い杖があった。
少年が彼に触れたが彼は動かなかった。
少年が老人の両手を持ち上げたが全く冷たく、重く落ちてしまった。
「彼は、彼の毎日を、自分の行いや意図した日々の中に見つけることができたものを、不死の力を探すことに使うことなく、他の人と同じように数珠を数えて祈りの言葉を唱えていれば良かったのだ。
ああ、そうだ、祈りを捧げ、数珠に口づけしたほうがよかったんだ!」と、少年は言った。
彼はボロボロの青いビロードのぼろ布を見、それが花の花粉で覆われている事を知り、若者がそれを見ている間にも、窓に積み重なった枝の間に舞い降りた一羽のツグミが歌いはじけたのだった。

                 完

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