「おじいちゃんの話」

「おじいちゃんの話」
“Grandpa’s Story” in the “Tales from Outer Suburbia” by Shaun Tan
https://www.pdfdrive.com/tales-from-outer-suburbia-d188252457.html
おじいちゃんが結婚した時の話。
封筒に入ったリストのものを借りもの競争の様に探し出して、結婚式までに持ってくること、それがおじいちゃんとおばあちゃん(当時の新郎新婦)に課せられたミッションだ。
尖った石を踏んで、車の後ろのタイヤがパンクした時、車から外に出た二人は、お互いを責めあった。
とにかく、予備タイヤに取り換えようと、トランクを開けると、予備タイヤの下に有ったのは、リストの中の準備すべき最後の品物、一対の結婚指輪だった。
現代でも、初めて二人で協力して行う作業の象徴として、ウエディングケーキカットという儀式が残っているが、当時の結婚式にも、「二人で協力して困難を乗り越える」事が要求されていたのだろうか。
歳を経た二人の関係性を表すおばあちゃんの最後の言葉、「おじいさんの言うことはほとんど嘘だけど、これだけはほんとうですよ」と言って、その指輪を見せてくれたのも、ほほえましい。

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