“Heart of Darkness” by Joseph Conrad (47)

“Heart of Darkness” by Joseph Conrad (47)
https://www.gutenberg.org/files/219/219-h/219-h.htm
俺は操船に気を配り、水中の立ち木を避け、フックと杖で何とかやってゆかなければならなかったのだ。
そこには賢い男を救うのに十分な表面的な真実が有った。
そしてその間に、俺は機関士の世話をしなければならなかった。
彼は改善された奴だった。
彼は垂直ボイラーに火を入れる事ができた。
彼は俺の助手をやっていて、俺に言わせれば、彼を見るのは、乗馬ズボンをまねたものを着て、羽根の付いた帽子をかぶった犬が後ろ足で立って歩くのを見るくらい精神を啓発する事だった。
数か月の訓練がその立派な奴に功を奏したのだった。
彼は大胆にも意識的に目を細めて蒸気の目盛りや水量計の目盛りを見た。
彼は歯も磨き、彼の頬の毛は奇妙な模様に削り取られ、彼の両頬には3つの装飾の傷がついていた。
彼は岸辺で手を叩き、足を踏み鳴らしているべきだったのだろうが、そうはしないで、一生懸命仕事をした、奇妙な魔法の奴隷になった、知識の向上に満ちていた。
彼は教えられたことをちゃんと行う事ができた。
そして彼が知っていたのは次のような事だ。
この透明なものの中の水が消えてしまうと、ボイラーの中の悪魔がのどが渇き怒りだし、恐ろしい仕返しをする。
だから、木の土手が俺たちの横をゆっくりとすり抜けて行く間に、短い雑音が後ろに残され、静けさがずっと続く中、彼は(ボロ布で作った即席のお守りを腕に結び、時計ほどもある磨かれた骨のかけらを下唇に平らに突き刺して)汗水たらし火を焚きガラスをこわごわ覗き込むのだった。
そして俺たちはカーツに向かって忍び寄っているのだ。
しかし木立は厚く、河の水は不安定で浅く、その中でボイラーは実のところ不機嫌な悪魔を持っているようで、その機関士も俺も俺たちの不気味な考えを覗き込む時間はなかった。」

 「奥地の局から50マイルかそこら下ったところで、俺たちは葦葺きの小屋と、かつては旗だったとおぼしきボロ布がはためいている憂鬱な傾いたポールと、きちんと積み重ねられた材木の山に出くわした。
予期せぬことだった。
俺たちは土手に行って、薪の上に何か鉛筆で書かれた平らな板を見つけた。
解読してみると、「お前のための木だ、急げ、用心して近づけ」と書いてあった。
そこには署名が有ったが、読みにくく、長い単語だったので、カーツではなかった。

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