”Guardian Angel” by Arthur C Clarke (17)

”Guardian Angel” by Arthur C Clarke (17)

 彼は彼の自国語で何か付け加えた、そして他の一人が新しいトランプを一セット出してきた。

 「我々はあなたのための特別にこれを手に入れました、」と、ジョーが説明した。
彼の声は突然深刻になった。
「あなたが現金をたくさん持っていればいいのですが、」と、不安そうに言った。
「結局、我々はほとんど小切手は受け付けませんので。」

 ストロームグレンは全く打ちのめされ、彼を誘拐した男たちをぼんやりと見つめた。
その後全ての執務上のやらなければいけない事や心配が彼の肩から降ろされたような気持ちになった。
何が起ころうと、彼にできることは何もないのだし、今この素晴らしい犯罪者たちは彼とポーカーをしたがっていた。

 急に、彼は頭を後ろに投げ出して、ここ数年笑ったことが無いような笑い方で笑った。

                ***

次の3日間、ストロームグレンは彼を誘拐した男たちを徹底的に分析した。
ジョーだけが重要人物で、その他の男たちは自主性が無く、非合法活動をしていれば必ず集まるくずのような男たちだった。

 ジョーは全く複雑な人間だが、ストロームグレンには育ち過ぎた赤ん坊を思わせる時もあった。
彼らの終わりないポーカーゲームは暴力的な言い合いで中断したが、ストロームグレンには、このビッグポールが、自分が戦っている大義について真剣に考えたことがないことがよくわかった。
感情と極端な保守主義が彼の全ての判断を曇らせたのだった。
彼の国の長期にわたる独立運動が、彼を完全に条件付けをしたため、彼は未だに過去に生きているのだった。
彼は絵にかいたような生き残りで、秩序だった生き方を必要としない人の一人だった。
もしそうなればだが、彼のようなタイプが消滅すれば、世界はより安全だが面白味のない場所になるだろう。


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