”Guardian Angel” by Arthur C Clarke (4)

”Guardian Angel” by Arthur C Clarke (4)
彼らが気付いたときには、遅すぎるかもしれません。
人類は主体性を失い、従属的な種族になってしまうでしょう。」

 ストロームグレンには聞こえていない様だった。
彼は下にいる、今やその指導者を失ってしまって、目的もなくうろついている、群衆を見ていた。
数人以上の人々が集まった時、理性と独自性を放棄するのをやめるにはどれほど長い時間がかかるのだろうか、彼は思った。
ウエインウェイトは誠実で正直な男かもしれないが、彼の追従者の多くが同じ資質とは言えなかった。

 ストロームグレンは彼の訪問者の方を振り返った。

 「3日以内に私はもう一度監督官に会います。
私はあなたの彼に対する反対意見を説明するでしょう。
それが私が世界を代表することに対する私の義務だからです。」

 ウエインウェイトは、むしろゆっくりと、話し始めた。

 「その事は、私をもう一つの点に連れて行きます。
私たちのオーバーロードに対する主な反対意見は、ご存じのように、彼らの秘密主義です。
あなたは今までにカレルレンと話すことのできている唯一の人類だが、彼を見たことさえない。
私たちの多くが彼の動機に疑いを持つのは驚くべきことでしょうか?」

 「あなたは彼がしゃべるのを聞いたことがある。
それらは充分説得力のあるものではないんですか?」

 「率直に言って、言葉は充分ではありません。
私にはカレルレンの全能と彼の秘密主義のどちらをより不快に思っているのかは私にはわかりかねます。」

 ストロームグレンは無言だった。
彼にはこの事に関し言えることは何もなかった。
― 少なくとも相手を納得させるものは何もなかった。
彼は時々、彼は本当に自分自身を納得させているのだろうかと疑いを持った。

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