“Heart of Darkness” by Joseph Conrad (54)

“Heart of Darkness” by Joseph Conrad (54)
https://www.gutenberg.org/files/219/219-h/219-h.htm
長引く飢餓の悪魔のようなもの、苛立たしい苦痛、暗い考え、陰鬱で陰気な獰猛さを知らないのか?
そうだ、俺は知っている。
飢えと正しく戦うには生まれつきの強さが必要だ。
死別や不名誉、魂が地獄に落ちる事に立ち向かうのはこの種の継続する飢餓に比べると本当に簡単な事だ。
悲しいが本当の事だ。
そしてこれらの人々も考えられる限りの何のためらいもないのだ。
自制!
戦場の死骸のまわりを徘徊するハイエナにも自制心を期待したいところだが。
しかしそこには俺が直面している事実が有った。
きらめく、目に見える、海の底の泡の様な、計り知れない深さの謎の上の小波の様な事実だ。
俺がそれについて考えた時、この野蛮な叫びの中で河の土手の上で我々によって、霧の白さの後ろで、一掃された、好奇心より大きな神秘は説明できない絶望的な悲しみの様子だった。」

「二人の巡礼が忙しげなささやきで、どちらの岸か、争っていた。
「左だ」「いやいや、なぜおまえはそう?右だ右だ、勿論。」
「それは深刻だぞ」
俺の後ろから局長が言った「我々が来る前に、もしカーツ氏に何か起こったら、私は絶望的だ。」。
俺は彼を見て、彼が誠実である事を少しも疑わなかった。
かれは、単に外見を守りたい種類の男だった。
その事が彼の自制だった。
しかし彼がすぐ出発しようと言った時は、俺は彼に答える事はしなかった。
俺も、彼もそれができない事は知っていたからだ。
もし俺たちが錨をあげれば我々は完全に中に浮かんでしまうだろう。
俺たちは、川を上っているのか下っているのか、それとも、一方か他方の川岸にぶつかるまで、河を横切っているのか、どこに向かっているのか言うことはできなくなるのだ、そしてそれはどっちなのか出発する前はわからないのだ。
勿論俺は船を動かさなかった。
衝突させる気は毛頭なかったから。
難破する場所としてこれ以上ひどい場所は思いつかないだろう。
我々がすぐ沈もうがそうでなかろうが、我々は確実に死ぬことになる。

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