「モノグラム」江戸川乱歩

「モノグラム」江戸川乱歩
https://www.aozora.gr.jp/cards/001779/files/57514_62876.html
ベンチに座って浅草公園で暇つぶしをしていた時。
若い男が私のところに来て、私の隣に座った。
「どこかで会ったと思いますが、思い出せません」と彼は言う。
私も彼を知りませんでした。
長い間話をしていましたが、思い出せず、その日は別れました。
数日後、私は彼の居所を訪れ、彼が私をよく知っていると言った理由を知りました。
彼の姉は彼女の遺品として彼に手鏡を残しました。
鏡を見ているとき、鏡の後ろに封印された写真を発見した。
彼は以前にこの写真を何度も見ていたので、私の顔を覚えました。
それで、彼が最初に私に会ったとき、彼は私をなじみのある人と間違えました。
そして、彼の顔は私が以前に愛していた女の子のようであるため、私は彼に親しみを感じました。
彼の姉は私が結婚したかった私の元ガールフレンドでしたが、結婚は実現しませんでした。
妻とその女性は女子校の同級生でした。
布には私のイニシャルIと彼女（スミコ）のイニシャルSが刺繍してありました。
鏡を渡されて見ていると、妻が来て教えてくれました。
「この鏡はどこで見つけましたか？
修学旅行の時に失くしてしまいました。」
スミコの弟にもらったと言うと、私の妻は言った、
「今、私はそれがその時にどのように失われたかを理解しています。
スミコが鏡を盗んだのです。
私が自分で刺繍した私の頭文字とあなたの頭文字があるので、これが私のものであることをあなたは知っています。」
妻のイニシャルもS、園子だったのを思い出しました。