“Writing Box” by Milorad Pavic (49)
“Writing Box” by Milorad Pavic (49)
https://jp1lib.org/book/16698678/7e0b66
「高速道路へ」
「高速道路はだめです、絶対!
生には一人の父がいるが、死には無数の父がいます...
あれはクロアチアの手にあります。
「ゼンガス」がそこにいます。
もし彼らがあなたを捕まえると彼らはスプーンであなたの目をくりぬくでしょう。」
「お前の目玉はどうだ?」
「知った事じゃありません。私のじゃありません。」
「何故だ?」
「自分で見てください。
人は提案し 神は決断します。
あなたの書類には徴兵されたのに、あなたは志願兵だと書いてあります。
そして私のにはそう書いてない。
彼らがそう書いたのはそういう理由です、だからあなたは脱走すべきじゃないんです。」
「お前は徴兵されたので脱走出来て、私は志願兵だから脱走できない・・・」
私たちは午前中滑走路として見捨てられたベオグラード―ザグレブの高速道路に沿って運転しました。
私はカーラジオで何か音楽を見つけようとした。
空腹な永遠だけが答えた。
「私をどうしようとしているのですか、軍曹?」
「燃料が無くなったら分かるさ、」と私は答えて彼のライフルを車から道に投げた。
「痛みますか、軍曹?」と、彼はまた話し始めた。
「3回息を吸って、それから息を止める。それであなたはもう傷を感じなくなるでしょう・・・」
「誰が私を殺せと命令したんだ?」
「聞かなかった、見なかった、言えなかった。誰でもない。」
「お前は嘘をついている!」
「嘘には翼がありません。
誰でもないんです、言っておきます。
そのアイディアは私のものでした。」