“Heart of Darkness” by Joseph Conrad (78)

“Heart of Darkness” by Joseph Conrad (78)
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それらは単にカーツ氏が彼の色々な欲望を満足させる自制心に欠けている事、つまり彼に欠けている物、何か差し迫る必要が起きた時彼の偉大な力強さの中に見出す事の出来ない何か小さな物を示しているだけだった。
彼自身がその欠点を分かっているのかどうかは、俺には言えない。
俺はその知識は最後に、最後の最後にやって来たんだと思う。
しかし荒野は彼を早くも探し出してその素晴らしい侵略に恐ろしい仕返しをしたのだった。
それは彼に彼自身が知らなかった彼自身の事を、彼がこの偉大な孤独に助言を求めるまでは考えても見なかったことを囁き、そのつぶやきは抗しがたいくらい魅力的だったのだ。
それは、彼が心の芯の所で空白だったので、彼の中で大きくこだました・・・・。
俺は双眼鏡を降ろし、話しかけてくるのではないかと思われるほど近くにあったその頭はすぐに俺の手の届かない距離に飛び去ってしまった。

「カーツ氏へのあこがれは少ししぼんでしまった。
かれはあわててぼんやりした声で、俺に彼はあえてこれらシンボルを降ろさなかったと念を押し始めた。
彼は原住民を恐れていなかった。
;彼らはカーツ氏が命令するまで襲ってはこないだろう。
彼の支配的立場は異常なほどだった。
これらの人々のキャンプがその場所を取り囲んでいて、酋長たちが毎日彼に会いにやって来ていた。
彼らは這って・・・
「俺はカーツ氏に近づく時に使われる儀式についてなんか何も知りたくはないよ」と俺は叫んだ。
奇妙だ、俺が抱いたそんな詳細な感情がカーツ氏の窓の下の柵の上で干からびている頭よりも耐えがたいものだろうとは奇妙な事だった。
結局、それは単に野蛮な光景にすぎなかった。
とはいえ、俺は一足飛びにある捉えがたい恐怖の、光の無い地域に運ばれた気がした。
そこでは、陽の光の中で明らかに存在する権利を持った何かとして、純粋な単純な残忍さが確かな安らぎなのだ。
若者は驚いた様子で俺を見た。
俺は、カーツ氏が俺にとっての偶像でない事が彼にとってありえない事だと彼が考えているのだろうと想像した。
彼は俺がこれらの素晴らしい独白を少しも聞いたことがなかったことを忘れていたのだ。
それは何だったかって?
愛について、正義について、人生の行為について―そうじゃないものについて。

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