ようやく自分の人生を歩み始めた妹へ

新しい人生を歩み始めるために
妹が日本を離れてアメリカに飛び立った

2つ下の妹は
なんでも卒なくこなすタイプで
勉強ではそれなりに成績が取れたから
推薦で高校も大学も就職先まで決まった
それなりに恋愛もしてたみたいだし
外から見たら順風満帆に
生きてるように見えたと思う

ただ、当の本人は
何か息苦しさを感じているようだった

自分のやりたいことがわからず
本当に生きたい自分で生きられず
用意された「それなりの人生」を
ただ辿っているだけのように見えた

特に就職してから心身をこわして
人生のどん底にいるような顔をしてた

姉なりに妹の助けになれればと
オーストラリアに呼んだこともあったけど
劇的に元気を取り戻したわけではなかった

そんな妹をどん底から救い出したのは
アメリカ人の彼だったと私は思っている
そんな彼に私は心から感謝している

妹の英語も、彼の日本語も
決して十分とは言えるものではないけれど
言語など通さずとも
心同士で繋がれるような何かが
きっとあるんだと私は信じている
それを愛だというのなら
最後まで信じ抜いてみせてほしい

人生のどん底にいるような顔をしていた妹が
環境や周りに愚痴を吐いていた妹が
自分に自信を持てずに苦しんでいた妹が
「自分の意志で決めた」
応援する理由なんて、これで十分だ

自分の選んだ選択が正解になるまで
頑張っておいで