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試合&テストのカバンの中身

 昨年一年間はローラースケートの州大会、ビギナーズリーグの試合に参加した。ビギナーズリーグというのは初心者用の試合で、年に3回あり、順位や優劣などまったくなし、ジャッジからのコメントもなしといった、まぁとにかく試合に慣れようね、というような目的のもの。もちろん課題も簡単。

 それでもやっぱりジャッジの前で滑るのは緊張するし、練習通りに滑れないことばかり。試合のための衣装や必要なものを準備したり、試合のためにはどんな風に練習を積めば良いのか、当日はどんなことに気を付ければよいのか、当日ガチガチにならずに滑るにはどうやって直前に体をほぐして温めておき、心も落ち着かせるのかといったことまで、やっぱりすべて数回経験してみないことにはわからない。だから簡単な初心者用の試合といっても、とても大切な経験を積むことができる。

 今年から私は、フィギュア(図形)はマスターズというオジサマオバサマ枠の試合に参加することになった。いきなり図形が難しくなった上に2種類の図形を滑らなくてはいけないので、正直練習量が足りなかったと思う。同時に、今回はテストという資格を得るための技能試験のようなもの(アイススケートのバッジテスト〇級みたいなもの)まで受けることになり、それもまた別の2種類の図形を滑らなくてはならなかった。

 結果は、一番下の1st Bronze Barという資格になんとか合格!いやー、やっぱり嬉しい。でも自分的にはまだ課題がいっぱいあるし、ベストな滑りではなかったので、この気持ちを次回への練習に繋げていきたいと思う。マスターズでも、今回私のような下のレベルの試合には他に参加者がいなかったので、1位のメダルをもらってしまった(笑)いやもうほんとにすみません。

 ダンスはまだマスターズに出してもらえず、今回もまたビギナーズリーグで。こちらは自分でもまぁまぁよく滑ることができたと思う。ダンスの試合では滑り出す前に緊張していても、音にのって滑っているうちに、いつも楽しくなってきてしまう。音楽の力ってすごいなぁ。実は私はフィギュアの時も、緊張してきたら滑りながら会場にかかっているBGMに耳をすますようにしている。音に集中すると、緊張感がふっとなくなるから不思議だ。

■試合に持ってくカバンの中身

 何回か試合に出てみて、これは持っていくべきだなという試合グッズがだいぶ分かってきたので私のカバンの中身を紹介する。今回は、ちょっと大きめのスーツケースを買ったらとても良かった。

・スーツケース
 普通は一番小さい機内持ち込みサイズを使う人が多い。でもこれだと靴と小物しか入らないので、私はその1つ上の70cmという中間サイズを買ってみた。海外旅行用の物のワンサイズ下という感じのやつ。衣装カバーを2つ折りにした状態のものがそのまま入って、とても良かった。

・衣装カバー
 衣装はシワにしたくないし、きゃー化粧品がカバンの中で漏れてた!なんてことがあっても保護されるようにビニールの衣装カバーを愛用してる。ダンス用品店で売っている、しっかりしていてポケットのいっぱいあるタイプが便利。試合後も髪飾りやタイツ、ブーツカバー、下着など小物を一緒にクローゼットの中で保管しておけるから失くさない。失くさないって、大事。

・衣装
 フィギュアは左右対称で余分な動きを強調しない、長袖でフリルの少ないスカート付きのもの(無駄な動きがない方がうまく見えるから)。ダンスは袖なしでもOKだし派手目でフリフリなフリルスカートもOK。OKどころかダンスはアピールしてなんぼ。

・靴下
 これを忘れる人が毎回うちのクラブにも1人くらいいる、要注意なグッズ。使い慣れた靴下でないと滑りにも大きく影響するから、忘れると怖い。何かあったときのために、私は必ずスペアとして必ずもう1足余分に入れておく。

・下着
 女性は、衣装に響かない下着が必須。衣装によっては肌色のブラでいけることもあるが、露出が多い衣装の場合はダンスやバレエ用品店で売っている透明ストラップのついたブラがお勧め。背中と肩ひもが透明のビニールになっていたり、背中に何もないホルターネックタイプもある。ただしこのタイプのビニールのストラップは切れやすいので、必ず予備を購入して持っていくこと。私は最初の試合の時に紐が切れて、いやいやもー大変(休憩時間でよかった~)。
 ボトムはGストリングを履く人も多いけど、私は快適性を重視してシームレスの(衣装の外からゴムの位置などがわからず履いていないように見える)肌色下着を使っている。衣装の下に出てしまわないように、足の付け根はハイレグタイプのものを。

・タイツ
 肌色のタイツ。自分の肌よりちょっと濃いめの方が足が綺麗に見えると思う。私は大人のXLサイズを愛用。日本女性としては中肉中背(161cm)だけど、ジャンボサイズを使うとスケートの上に被せる部分に負荷がかからなくて破れにくい。股上もゆったりおへその上までくるため、下腹のお肉の途中にウエストのゴム部分がきて段々ができてしまう~という心配もなし。スケート靴をすっぽりこれで覆うと、足が長く見える。破れた時のために、予備にもう1足入れておくのも忘れずに。

・スケートカバー
 肌色のスケート靴カバー。これがないと、靴の紐を留める金属の鋲の部分でタイツが破けやすいため。タイツはうっすらと透けるので、肌色のカバーを使うと足の一部のように見えて足が長く見える。

・ローラースケート靴&ウィール
 これを忘れたら話にならない、一番大事なもの。私の靴は実はダンス用なのだけれど、今のところフィギュアもこれ一本でやっている。
 ウィールは、今回はいつもの通りにHD43とHD38を混ぜて使ったけれど、次回はフィギュアには超速ベアリング+HD43だけ、ダンスにはやや早ベアリング+HD38だけにして会場で付け替えようかな、と思う。フィギュアはウィールが早く回る方が軽やかなプッシュで距離が伸びてうまく見えるし、ダンスはあまり早すぎないウィールの方が力強く美しいプッシュを見せることができると思う。私のウィールがどちらも柔らかめなのは、硬めのウィールだと私は力が弱いのかうまくプッシュできずにスリップしてしまうことが多いから。フィギュアにはもうちょっと距離がのびやすい硬めを使いたいところだけれど、以前HD51を使ってみたがうまく使いこなせなかった。

・ツール
 スケート靴に必要なツールあれこれ、スパナやレンチなど。ウィールを替える場合はもちろん、そうでなくてもなぜか急にウィールが緩んでいるのに気付くことがあったりするので、持っていたほうがいい。

・化粧ポーチ 
 化粧ポーチの中身は、鏡、口紅、保湿リップ、ファンデ、アイライナー、ウェットティッシュ、綿棒、コットンパフ、ティッシュ、ヘアピン、ヘアゴム、櫛。化粧と髪の毛は家を出る前に気持ちと時間に余裕をもってガッチリやっておくので、持っていくのは最低限。

・着替え
 衣装は汚したくないので、競技と競技の間に時間がある場合は着替えが必要。クラブのポロシャツと短かめレギンスなど、ラクにリラックスできてウォームアップなどもしやすいものがいい。クールダウンしやすい物、足を冷やさないための物など、季節や冷暖房などの環境によって調節。
 うっかり触って髪の毛が崩れてしまうのを防ぐには、ダンサーの人たちがやっているようにTシャツの首をざっくり大きめにはさみで切って使うか、ボタンのついたポロシャツなど首回りが大きく開くようになっているものを持っていくといい。

・ドリンクボトル
 会場でも買えるけど、水は大事。特に試合の出番直前に緊張して口の中がカラカラになったりするので、水を一口含むことも多い。暑い日はもちろん水分補給が大切。

・ランチ
 私の参加している地方大会だと、フィギュアは大抵一番最初の競技で、ダンスは一番最後。1日中会場にいることになるので、ランチが必要になる。緊張で正直あまりお腹は空かないのだけど、何か食べないとパワーがでない。今回はピーナツバターサンドイッチを持っていってみた。30度越えの真夏の会場でも腐りにくいもので、5時起きでメイクしながらでも準備しやすくて、会場でぱぱっと簡単に食べられるものが必要だった。こっちのピーナツバターはしょっぱく高たんぱく高カロリー食品なので、運動したあとのエネルギー補給になかなか良かった。

・なくてもいいけど、念のため持っていくもの
 ハンドタオル、薬(頭痛薬、アレルギー持ちなので突然の鼻水くしゃみ対策に抗ヒスタミン剤、喘息のパファー※薬やサプリはすべてドーピングにならないか前もって薬物の詳細を確認しておく)、おやつ(プロテインボールなど)、イヤホン、大会のプログラムや競技のパターン表、簡易椅子


 スーツケースの他に、小さなバッグにお弁当とスマホと車のカギを入れて持ち、紅茶の入った携帯用マグを片手に持てば、私の戦闘準備は完了。

 試合をこなすうちに、だんだん、つけまつげにも時間がかからなくなってきた今日この頃なのでした。




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