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ローラースケート世界大会2021:①概要

 2021年9月29日から、アーティスティック・ローラースケートの世界大会「アスンシオン2021」が始まった。南米パラグアイの首都、アスンシオン市で、10月9日までまだまだ開催中だ。約1500名のアスリートたちが世界中から集合したが、残念ながらコロナ渦で私の住むオーストラリアは不参加となってしまった。日本からの参加者もいないようだ。オセアニアとアジアからの参加は台湾だけ。

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  アスンシオンを首都とするパラグアイは、ここ。ブラジル、アルゼンチンなどの隣。南半球なので、今の季節は春となる。公用語はスペイン語。

  今回のマスコットキャラは、パラグアイ北部に生息するアルマジロのミンビ(Mimbi)。

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 競技の様子は、ワールド・スケートのウェブサイトからライブ動画で無料配信されているので、興味のある人はぜひ見てみて欲しい。今回は概要を説明する。細かいそれぞれの競技については、また詳細をレポする。


■ワールド・スケート ライブ配信(英語)

 配信のない時間には真ん中に赤の線が表示され「This live emission is NOT active」と書かれているはず。練習時間などはライブでだらだら見せてくれないようだ。競技のある配信時間にブラウザをリロードすれば真ん中の線が緑になり「This live emission is active right now」と表示される。そこでうっすらと白い三角の▷が見える動画画面をクリックすると、配信動画が再生される。

 日本とパラグアイの時差は、デイライトセービング(夏時間)中の現在、ちょうど12時間。日本の方が12時間進んでいる。

 つまり、パラグアイの予定表に夜8時とあれば、日本では翌日の朝の8時にライブで観戦できる。

 パラグアイの公用語はスペイン語だが、動画では英語で解説してくれる。


■競技予定表

 競技予定表はこちらから。

 今後の一番の見どころは、何と言っても最終日のショー競技で、現地の10月9日19時(日本時間:10月10日朝7時)から。

 フリースタイルのトップ10は、10月8日。女子は18:09(日本時間:10月9日6:09am)から、男子は21:39(日本時間:10月9日9:39am)から。

 私のツイッターでも毎日その日の予定表をアップしている。


■アーティスティック競技の種類

 アーティスティック・ローラースケートの競技はアイスのフィギュアスケートとかなりよく似ているのだが、アイスにはない、小道具や大道具、火や煙なども使える舞台のようなショー競技や、ダンスのソロ競技、4人組のカルテット競技などもある。ジュニア(子ども)、シニア(大人)で競技が分かれており、さらに男女、またはペア(またはカップル)で分かれる。

・フィギュア(図形):昔アイスにあった「コンパルソリ」のような、地面の図形に沿って、決められたパターンを滑る競技。どれだけ正確に図形を描けるか、を競う。男性、女性の2競技に分かれている。

・フリースタイル:アイスのフィギュアスケートによく似た競技。ジャンプやスピン、ペアではリフトなどが見どころ。アイスよりも靴が重く床との摩擦が大きいため、ジャンプやスピンの回転数を上げる難易度は高くなる。ショートプログラム、ロングプログラムの総合得点で競う。男性、女性、ペアの3種類の競技に分かれている。

・ダンス:アイスダンスによく似た競技。スタイルダンスという規定のステップを滑る競技と、2日目のフリーダンスの総合得点で優勝者が決まる。ジャンプやスピン、リフトには規制があり、ステップとリズムの正確さ、音楽の表現が大切になる。カップル競技、男性ソロ、女性ソロ競技の3種類。

・プレシジョン:団体競技。アイスのシンクロに似ている。ソロ競技にはないダイナミックさ、大人数で同じ動きをする時の美しさ、息を合わせる難しさなどが見どころ。

・ショー:4人組のカルテット、少人数のスモール・グループ、大人数のラージグループ、の3種類の競技に分かれる。スモール・グループとラージグループでは、搬出・搬入が40秒以内でできるなら小道具の使用も許可され(セットは×)、凝った衣装はもちろん火や煙を演出に使うのもOK。ショー的なエンタメ要素が強く、グループ競技は特にローラースケートを知らない人でもかなり楽しめる。

・インライン(フリー):アーティスティック・インラインの競技。競技内容は4輪のフリースタイルとほぼ同じ。


■ワールド・スケートとは?

 ローラースポーツ全般の国際協会がワールド・スポ―ツ。近年スケートボードのISF(Internaitonal Skateboarding Federation)も吸収合併し、スケートボード、ローラースケート、インライン、フィールドホッケー、スクーター(キックボード)の各競技を統括している。

 2年ごとにすべてのローラースポーツの祭典「ワールド・ローラー・ゲームズ」を開催していたが、今年の大会はコロナ渦で延期となり、来年2022年にアルゼンチンで開催予定。

 今回の「アスンシオン2021」は、ワールド・スケートによって毎年開催されるアーティスティック・ローラースケートの世界大会、アーティスティック・スケーティング・ワールド・チャンピオンシップ。1984年には東京で開催されたこともあったそう。


 明日からはもう終了したそれぞれの競技について、世界大会の動画を含めてレポしていきます!

 まだこれから始まる試合をライブで楽しみたい方は、私のツイッターでその日の予定や見どころをチェックしてみてくださいませ。






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