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初めてのローラースケート④:バックで滑る

 今回は、バック・スケーティングについて。


■初めてのバック・スケーティング:バックで足踏み

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 1.足をハの字に置く。手はやじろべえのように横に広げておくと、バランスがとりやすい。

 2.重心をつま先側にかける。(正確には足親指の付け根のボール状の骨下あたり。でもこの段階ではそこまで正確さを意識しなくてもOK)

 3.左、右、と踏みしめながら、足踏みしてみる。

↑ 超初心者向け!ローラースケートで後ろ向きの滑り方、憧れのバックスケーティング|roller skate by MAKIKOのローラースケート教室

 今回も、ポイントが分かりやすいMAKIKO先生の動画から。バックの足踏みは、これが一番わかりやすい。止まり方も教えてくれる。

 実は、バック・スケーティングというのは、とても止まりやすい滑り方だ。アーティスティックの人たちは、前に進んでいても、わざわざ一度バックになってから止まるくらい。一番簡単なのは、動画にもあったように片足でトウ・ストップを使う方法。スピードが出ている時はこれだけでは止まりにくいので、順番に片足ずつ左、右、と使って最終的に両方のトウ・ストップを使ったり、最初から両方のトウ・ストップを使う。いずれにしても、きゅっと止まるのではなく、少しトウ・ストップを滑らせてスライドしながら止まるイメージを持つこと。スピードが出ていなければきゅっと止まることもできるが、最初からきゅっと止めるイメージだと、止まれなかった時にバランスを失う。

 止まり方についてはこちらも参照。


■バックでひょうたん(シザーズ、スウィズル、バブル、レモン)

 次は、足踏みから発展して、バックで後ろに滑っていく動きを身につける。

1.足をハの字に置く。手はやじろべえのように横に広げておくと(少し前ぎみで)、バランスがとりやすい。

 2.重心をつま先側にかける。(細かく言えば、足親指の付け根のボール下あたり)※ここまで足踏みと同じ

 3.両足を地面につけたまま、ひょうたんを描くように滑る。

 フォア(フォワード)のひょうたんができるようになっていれば、バックのひょうたんはそれほど苦労なく習得できると思う。

↑ How to Skate Backwards | Roller-Skate by Howcast

 ジプシー先生の動画。バックのひょうたんは1:30あたりから。

↑ Roller Skating Lesson #6 - Backward Bubbles & Scissors by Dirty School of Skate

 ダーティ・デボラの動画。ひょうたんは足を広げすぎないように、とのこと。内またの筋肉を使って。後半では前回のフォアのひょうたんと同じように、両足を1直線に揃える方法(彼女はひょうたんをバブル、これをシザーズと呼んでいる)も教えてくれるが、これは別に覚えなくても良いかもしれない。


■バックでエッジにのる

 バックでひょうたんができるようになってきたら、今度はエッジにのる練習をしてみよう。どの練習も、バックのひょうたんである程度のスピードを出してから始めること。最初はちょっと怖いかもしれないが、ある程度のスピードが出ている方が簡単にできる。

<練習①:片足でまっすぐ滑る>

 まずはエッジをフラットにしたまま、片足でまっすぐバックで滑る練習を繰り返し、安定して片足で滑ることができるようにしておく。右足も、左足も、同じように。重心をまっすぐ軸足(スケーティングレッグ)にのせる。

 フラットにのろうとしているのにインサイドに滑っていってしまう人は、膝が内側に入ってしまっているということだ。膝は、つま先の真上にのるようにまっすぐ曲げる。

 膝を曲げる方向を意識しても、どうしてもインサイドにしか滑れない……という人はこちらを参照。

<練習②:両足スラローム>

 バックで両足スラローム(スネーク)。まずは両足で、インサイド、アウトサイドとエッジにのる感覚を身につける。エッジを変える時に、膝を曲げて推進力を得るのを忘れずに。

<練習③:片足ひょうたん>

 バックで片足ひょうたん。円を描きながらバックの片足ひょうたんを繰り返して、アウトサイドのエッジに乗る感覚を身につける。

 ちなみに私はバックの左アウトが苦手なのだが、アウトに乗る感覚を取り戻したい時にはこの片足ひょうたんか、後述するバックのクロスをやると、すーっとアウトに乗りやすくなるのでお勧め。

 また、この片足ひょうたんを応用して右、左、右、左と直線上で使うと、ストロークの代わりに片足ひょうたんでまっすぐバックしていくこともできる

<練習④:片足スラローム>

 ①から③までできるようになったら、最終的にはバックの片足スラローム(スネーク)を練習。右足、左足の両方でインサイド、アウトサイドともに自由自在にエッジを操れるようにしておく。フォアの時と同じように、上半身や腕を動かさず、フリーレッグを振り回さない、まっすぐ立ったままのエッジワークだけで滑るスラロームで。膝を曲げることで推進力を得る。

 スラロームのやり方、注意点に関してはこちらを参照


■バックのストローク

 ここまで来たら、いよいよ片足で重心移動しながら滑る、バックのストロークを身につける。

1.右足を斜め前に出す。つま先を合わせる感じで。

2.前方にプッシュ。右上の矢印の方向にプッシュしてからすぐにパワーの方向を前方に切り替えるイメージ。インサイドの2輪を使ってプッシュし、床から足が離れたら右踵の内側をまっすぐ揃えて③の姿勢になる。

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3.右足(フリーレッグ)をまっすぐ前に出したまま、空中でホールド。

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4.左、右、と繰り返す。

↑ USFSA Basic Skills: 4F - Backward stroking by Colleen McQuaid

 ローラースケートでは良い動画がなかったので、アイスのジェナ先生から。これが一番簡潔で分かりやすいと思う。動画ではそこまでやっていないが、慣れてきたら、プッシュしたあとは踵をまっすぐに揃えて前方でホールドしよう。


■その他の動画

↑ Backwards Roller Skating - The Complete Beginners Guide To Roller Skating Backwards by Skatie

 ケイティによる動画。両手を広げて上半身をひねり、後ろを確認しながらね、とのこと。また、屋外でバックで滑る時には、危ないので路面のコンディションを確認しよう、というのも良いアドバイス。石があれば取り除いておく。ヘルメットも大事。

 4:36からの、バックのひょうたんから足を前に持ち上げる動きは、ひょうたんからストロークに移行するための練習としてすごく良さそう。6:30から、本格的なストロークに移っていく。これができるようになったら、フリーレッグを前でホールドする時間をもっと長くしていくと良いと思う。

 最後にバックのクロスオーバーを説明しているが、クロスについてはこちらのページを参照。私はバックのストロークよりも先にバックのクロスができるようになったので、バックのクロスも並行して練習することを強くお勧めしておく。



 ちなみに私は、バックの滑りがなかなか安定しないな~と思っていた時期にたまたまコーチに言われてローラースケートを買い替えたら、とたんに安定して滑れるようになった。今も私が使っているKomplex&Risportの組み合わせにしたのだが、このスケートで滑るとバックで片足になっても全然ぐらぐらしなくなった。

 良いフレーム(プレート)と良い靴を使えば、足回りの安定感がかなり違う。それはもう、安い車からベンツやBMWに乗り換えてコーナリングするのと全く同じだ。

 ローラースケート靴については、こちらも参照。


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