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桑田佳祐が考える「ボーカリスト特有の性格」から学ぶ『人を惹きつける魅力』とは?①

サザンオールスターズの桑田佳祐さんが先日のラジオでこんなことを言っていました。

楽器やってたらその人の性格とか人生観がよく表れるんじゃないかなって時々思う

「桑田佳祐のやさしい夜遊び」2024年5月11日

と、サザンオールスターズのメンバーでドラムの松田弘、ベースの関口和之、ソロなどでサポートメンバーを務めるバイオリニストの金原千恵子らの性格を具体例に挙げ、桑田さん自身の考えを説明した。

そして、ボーカリストは?と聞かれると

ボーカリストはバカばっかり!

おれが言うのも何だけど
『おっちょこちょい』ばっかり!

だって団体の前にわざわざ出てってさ、
おれが歌うとか言ってさ、
『よせよムリムリムリ』とか言いながら歌ってんのよ、気づくと。

おっちょこちょい!軽はずみ!軽薄!
自分さえ良けりゃいいんです!

「桑田佳祐のやさしい夜遊び」2024年5月11日

と、桑田さんらしいユーモアと人間味の溢れたコメントでした。

直後に「そういう人たちばっかりじゃないです」と、あくまで自分の場合は、とフォローはしつつも、桑田さん自身が考える桑田さんの性格がよくわかる発言でした。

桑田佳祐の人を惹きつける魅力は、アーティストや作曲家としての才能もさることながら、ライブなどのパフォーマンスで垣間見られる気取らない、茶目っ気に溢れた面にもあると思う。

サザンのライブのクライマックス(オチ?)では、ほぼ必ず自らハゲヅラを被って会場を盛り上げる。
2018年平成最後のNHK紅白歌合戦では、オオトリという大舞台で勝手にシンドバッドを歌唱後に「ユーミン!」「ウッチャン!」「(櫻井)翔ちゃん!」「(広瀬)すずちゃん最高!」「(北島)サブちゃんさすが!」からの最後は花吹雪の発射と同時にズッコケ、と世間でも話題になったが、このパフォーマンスこそまさに『おっちょこちょい』そのものである。

そのルーツには、クレージーキャッツや植木等らを昔テレビで見て育った昭和の『おっちょこちょい世代』であることが影響していると、過去のラジオで度々桑田さん自身が語っている。

一方で、桑田さんは、自身が緊張するタイプであるともよく発言している。
デビューして40年以上経った今でも、ライブやテレビ収録の前には緊張するのだそうだ。
出演前には緊張しているのに、いざパフォーマンスとなると紅白歌合戦のように大暴れする。まさに冒頭の発言の「『よせよムリムリムリ』とか言いながら歌ってんのよ、気づくと。おっちょこちょい!」の通りである。
本番前には緊張しているのに、いざ本番になるとあれだけのパフォーマンスをついついやってしまうというのは、凡人には敵わないまさに狂気でもある。

〜②に続く〜


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