44日目 親切 打算 金ヅル 貧富 我らはどこにいるのだろう
私たちは数年働いて貯めた数百万をすっからかんにするつもりで、帰国後の収入のあてもない長期の旅をしていた。
先進国の安定した手に職持ってる人からすれば貧乏だし、この国の人たちからしたらこの呑気な姿勢が特権だろう。
特権を持っているのだから、気持ちよく与え続けるべきなのだろうか。その姿勢って、どうなのだろうか。そんなことがぐるぐるグルグルするのです。
2016年5月14日(土)
ゴールという町に向かうため朝からコロンボフォートステーションへ。
パッとバスが来る。
ホームのどこで待っていれば良いのか分からず困っていた時に、謎の男性がジェスチャーで何事か聞いてきてくれたので、2等と答えたら着いてこいという。助かったと思って着いていくも、ぎゅうぎゅうで全く座れる余地などない。
隅の方で立っているとさっきの人がまた現れて、指でGoodとしてくるのでGoodと返したら乗り込んできて、トイレ前の空きスペースに誘導され、deaf associationの者ですと寄付を要求される。500渡そうとすると1000ルピー(約800円)からやと…なんでそっちが決めるのかな、ともやもやしながら渡す。
わっちゃんのバックパックに座っての長い鉄道旅。
海沿いの景色を楽しみつつ、次々に話しかけてくる人々を面白く思う。その中で特に明るいトニーさんが、熱心にご出身のゴールのあれこれを勧めてくれて、ガバメントのトゥクトゥクで周った方が良いというアドバイスをしてくれた。これに流された私たちは、とんでもない額(と言っても3800ルピー…されど3800ルピー)のトゥクトゥク代を支払うことになった…
トニーさん紹介のドライバーに連れられて行ったハーバルガーデン、おもしろ知識やらマリファナの葉やら見せてもらって、マッサージもしてくれて楽しかったのに、またドネーションという名の金銭要求を後からされたり(料金先に明示して選ばせてくれ)
おじさんおすすめというのでビーチに漁師たちを見に行ったのにおらんかったり(タイミングの問題かもしれんが)、もやーっとすること続きで参って、遅いランチ(これもドライバーの気がきかないせいである)もなぜか奮発してしまうという逆ギレ的な事態に。
ここまできたらもうええか、と…
全部大したぼったくりとかではないけど(たぶん、分からん)先の長い私らにはしんどい金額。向こうは親切か普通にサービスしてくれているつもりだろうとお互いに慰め合う。
夜スーパーで停電。中国人カップルに中国語で話しかけられる。中国人から見ても中国人に見える模様。
宿1280円。
◯わっちゃん心の俳句
悪気のない 親切心で Not for us
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