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【まとめ】EV・バッテリー・自動運転関連ニュース(2021年1〜4月)


この1年は気候変動や脱炭素のニュースに関連して、自動車関連のニュースも相次ぎました。こちらのnoteでは2021年に入ってからのEV、バッテリー、自動運転系の動向をまとめていきたいと思います。

また、最近のSDGs、気候変動、脱炭素関連についてはこちらのnoteにまとめましたのでご参照ください。

各国のEV化の目標

各国、各都市の発表しているもの、検討中のものをざっくりまとめています。

ただし、各政府、自治体のレベルで決定したもの、検討中のものなどステータスはバラバラなので、詳細は参考記事を参照ください。

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上記を見るとわかる通り、先進国は大体2030年に向けてガソリン車、ディーゼル車を減らして、EVシフトを進めていく方向性です。ほとんどの国・地域で日本の得意なHV車についても締め出されています。

これらの各国の動きはもちろん気候変動対策や脱炭素に向けての取り組みの一環ではありますが、一方で自国の自動車メーカーや今後のエネルギー政策が優位になるようにしており、HV技術で先行している日本の自動車メーカーへの牽制ともとれます。

また、単純に自動車をEV化すれば脱炭素できるわけではなく、大事なのは発電とセットで取り組むことです。火力発電を減らし、再生可能エネルギーや原発などにシフトしていくという国策とともに実施していかなければトータルで二酸化炭素の排出を減らすことはできません。
各国のエネルギー政策が異なるので、無理にEV化を進めるとかえって排出量が増えることになりかねません。
また、動力源を変えるのみならず、製造における環境負荷を下げるような取り組みも必要でしょう。

既存自動車メーカーのEV化方針のまとめ

各国の政府の動きを受けて、自動車メーカー各社がそれぞれEV化の計画を発表していますのでまとめます。

以下参考リンクです。

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2021年1〜4月の各社の主なEV関連ニュースは以下の通り。

トヨタはHVもPHVも水素エンジンも燃料電池もやるという全方位作戦です。EV化の波に飲まれず虎の子のHVもインドやアフリカなどまだまだガソリン車が普及しそうな地域にはしばらく売っていくつもりでしょう。

トヨタは国内各メーカーとの協業を次々に発表しています。

トヨタと対照的に、HV技術を持っているホンダはHVもやめて、EVやFCVに変えていく方針とのこと。とはいえ、2030年代までは売っていくつもりでしょう。

アメリカのGMはロゴマークをEVの充電器イメージに変えるほどの本気です。

スポーツカーも電気自動車になります。あのすさまじいV12エンジンサウンドを聞けないとなると純粋にデザインと走りを楽しむ感じになるのでしょうか?


EV普及に向けたバッテリー・充電インフラ関連ニュース

EV社会を見据え、各社がバッテリーへの投資を急いでいます。まずは現在メインで使われているリチウムイオン電池関連のニュースを紹介します。


次世代電池関連ニュース


3年前の記事ですが、NewsPicksの記事が本当にわかりやすいので紹介です。

こちらは2021年現在の情勢のアップデート記事です。


既存自動車メーカーの自動運転への取り組み

とにかくあらゆる分野でトヨタの動きが目立ちます。それだけ危機に瀕しているという意識と豊田社長の覚悟でしょう。トヨタイムズで定期的に内外にむけて情報発信しているのもすごいです。


EV・自動運転社会の覇権を狙う新興勢力ニュース




以下、NewsPicksの有料記事ですが、非常によくまとまっていて、面白かったのでぜひご覧いただきたいです。

↑御三家は汽車(NIO/ニオ)、理想汽車(リーシャン)、小鵬汽車(シャオポン)の3社です。中国メーカーはガソリンエンジンで他国にかなりビハインドしているので、国のバックアップも受けてEVに賭けている状況です。電池の材料であるコバルトなどの資源も中国が主な産地なので優位です。


アメリカではテスラ、Waymo、Pony.aiなど多数の企業が自動運転の公道テストをしていますが、事故なども起きているため、規制を求める声もあります。


その他関連ニュース


まとめ

・各国の脱炭素目標を受けて、自動車メーカーのほとんどがEVシフトを宣言している。
・EVシフトすれば脱炭素できるわけではなく、エネルギー政策との合わせ技です。
・EV・自動運転の社会になると、一家に一台の車ではなく、自動運転タクシーのサービスがメインの利用となるため、既存のメーカーはビジネスモデル転換を迫られている。
・AppleやGoogle、シャオミなどソフトウェアに強みのあるIT企業が次々に自動運転車の開発に乗り出してきており、製造を請け負うホンハイ(フォックスコン)などがEVを水平分業性で製造するなど今までと違う形のビジネスモデルが生まれてきそう。
・電池の覇権を争って、各社が工場に投資をしたり、次世代の技術を開発したり、コバルトなどの資源をめぐって戦っている。
・自動運転に必要なLiDARなどのセンサーの競争も激しいし、自動運転技術の開発をめぐって、買収や提携のニュースが多く出ています。
・ホンダが自動運転レベル3の車を発売しましたが、今後も各社が争って発売していくでしょう。


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