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組織に貢献したいという意思はあるか

今日、twitterを眺めていたらこのようなツイートを見つけました。

東京都副知事の宮坂学さんのツイートで、東京都庁の業務改善についての内容です。同じ自治体とは思えないような内容に驚きながらも、私が注目したのは以下の部分です。

都民サービスの最前線で頑張る職員に良い道具を提供して貢献したい

宮坂氏ツイートより引用

この「貢献したい」という文言から自分自身について振り返って考えたことについて今日は書いてみたいと思います。


以前の私はどのように貢献していたのか

以前所属していた部署で仕事をしていた頃、特に移動前最後の年度は貢献したいという気持ちが強くありました。
所属していた職員の中で一番長く在籍していたこともあり、他の誰よりも知識を有して間違いのないようにしなければならないと思っていました。
また、年度末には移動するだろうという確信があったので、来年以降も円滑に業務が進むようにと同僚たちへ自分の知識を伝えるように意識していました。まとめると、当時は以下の内容で貢献したいと考えていました。

・円滑な業務遂行
・知識の伝達

当時は特別に意識していたわけではなく、ある種の責任感からこのようなことを意識して仕事をしていたと記憶しています。ただその責任感も決してネガティブな感情ではなく、むしろ今までで一番楽しく仕事ができていたと思います。
貢献したいと思っていた内容について振り返ったときに気付くのは、業務の担当者としての貢献に留まっているということです。もちろん私の職位ではまず担当者として指示された業務を遂行することが求められるので、自分がやってきたことが間違いだとは思っていません。ただ、今の業務を間違いなく次に伝えることに意識がいきすぎていて、現状の問題点を改善することでの貢献といった考えが不足していたと今になって思います。


今の私は貢献したいという意識を忘れていた

今の私について考えてみると、貢献したいという意識がすっかりなくなっていることに気づきました。ただしそれは、決して組織や他者に対するネガティブな感情からではありません。

今年度初めての異動を経験しました。
業務上必要とされる知識の大半を一から学び直すことになり、まずは自分の担当業務をやることに精一杯になっていました。加えて派遣先での同僚の皆さんは優秀な方がたくさんいます。自分の至らなさを思い知る日々において、自己研鑽の必要性を強く感じるようになりました。このような状況において、意識の方向が常に自分へと向いていたのです。
業務に関する本を多数購入して読んでみたり、今まで参加したことのなかったオンライン上での勉強会のようなイベントに参加してみたりすることもありました。こうしたことは、あくまで至らない自分を成長させるために行っていたことで、組織や他者への貢献を意識したものではありません。


何のために私は成長したいのか

至らなさを思い知る日々で自分を成長させるために自己研鑽に励んでいる私ですが、それは一体何のためなのでしょうか。
今回の宮坂さんのツイートを拝見して考えたのは、私は所属組織に貢献したくて成長したいと思っているのだと気づきました。

はじめに所属していた部署でそうだったように、私は自分の立場で組織へ貢献することに喜びを感じるタイプの人間です。そして以前の部署でそれができていたのは、一番所属期間が長く、関連法や業務のやり方に関する理解が深かったからです。
今の派遣先では今までできていたような貢献ができません。だからこそ成長することを求めていたのだと理解しました。
そうだとすると、日頃の学びは組織に貢献できるようなものでなければなりません。なぜならば組織に貢献できなければ私の求める成長の理由にはならないからです。

以前noteで自治体職員の専門性について書きました。
定期的な異動が前提の自治体職員は、所属部署の業務に関する専門性を高めるのみではいつまで経っても自治体職員としての専門性を身につけることができません。異動先によってはゼロから知識を身につける必要があることが多いからです。

やはり、倫理、政策立案能力、基礎の3つを高め続けることが必要であると再認識することができました。そしてその能力を高め続けた先には、組織や同僚への貢献につながっているのです。

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