見出し画像

シモガシハウスができるまで②

物件探しは難航しました。

当然予算があります。土地を買って、建物を建てるとなると吉川市内では厳しい状況。


少し範囲を広げた方がよいか、駅から近いに越したことはないが、予算を考えると土地が小さくなってしまう。音楽スペースとカフェスペースを考えるとそこそこの大きさは必要…ということはやはり郊外になってしまうか
新築は諦め、中古戸建てをリノベーションする方向に絞った方がよいか

と、いろいろな可能性を探ります。

一つ、吉川市内の調整区域に「ここは面白いな」と思える物件はあったのですが、建物の大きさの問題ややはり立地の問題を考え断念。

住むだけなら良いが商売をやるにはハードルが高い
と判断。

物件探しをしながら、コンテンツも煮詰めていきます。

カフェは自分でやる方向なのか、それとも誰かにやってもらうか、もしくは今あるカフェに多店舗展開をしてもらうか、夜間はどうするのか、音楽ホールの仕様はどこまでやるかといったことなど、物件を見ながら考えていきます。

そうやって、考えながら何件か見ていくとある程度絞られてきました。

しかし、駅からは徒歩圏内であること、予算は○○以内、建物の種類や築年数なども考えていくとどんどん物件数は少なくなってきます。

それでも、様々な角度から探していきました。
大きさはピッタリだけど予算が合わないという物件があれば値下げ交渉を片っ端からしていきました。

そんな中、この地域ならいいなぁと思っていたエリアに物件がでました。

しかし、希望する大きさを満たしているこの物件はやはり予算を大きく上回っていました。

それでも、おもちゃを欲しがるこどものように何度も物件やその周辺環境を見に行きました。

指をくわえてただ待っているだけということはできない性格なので、失礼を承知で大幅な価格変更の可能性はないものか問い合わせをしてみました。

「大変失礼なお話であることは重々承知の上での相談なんですが、○○万円くらいになったりしませんでしょうか?どうしてもここがいいんです。」

「え?前向きに考えてくれるなら相談してみますよ。一度価格を見直して、それでも売れなければ売るのやめましょうって話をちょうどさっきしてきたところでして…。」

言ってみるもんだ…

急いでMさんに連絡し、早速内覧しにいきました。さらに驚いたことは、売主さんは私の自治会長としての活動の中でのつながりでよく知っている人だったのです(; ゚ ロ゚)

不動産は縁もの。タイミングだなぁと改めて思いました。

そして、リノベーションの相談をした地引社長もまさにこの地域で育った人。宅建協会を通じて親しくさせていただいていました。

そんな地引さんからも、

「実は空き家が増えてきてしまったこの地域にもう一度賑わいを取り戻したいと数人の仲間と数年前から計画していたんだよ」

という話をいただきました。

「同じ志を持ったもの同士、共に協力していきましょう!」

そうして、プロジェクトチームが誕生しました。

ただ一棟の建物をリフォームするというだけでなく、オーナーの夢を叶え、その建物がその地域の賑わいを取り戻す拠点となり、このプロジェクトをきっかけとし、まちをデザイン、人づくりをしていく。

さらには空き家問題の解消にもつながり、多世代が交流できる場所としても生かされ、誰もが活躍、挑戦できる場所にし、市内経済の循環、地域の人たちの自己肯定感の向上につながるきっかけにしたいと思っています。

その地引さんがまちづくりについて熱くかたっていたという仲間がヌシサの竹俣さんとデザイナーの栗田さんでした。

またまた、このお二人も熱い熱い志を持っている方たちでした。

つづく

よろしければサポートお願いします!いただいたサポートはまちづくりの活動に使わせていただきます!