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まちづくりをする不動産屋さんになるまで⑪

事務所

11年勤めた会社を円満退職し、独立起業へと舵を切りました。

最初にしたことは事務所の場所選び。

退職する意思を伝えてからは、仕事終わりや休日に自宅付近をウロウロと良い物件はないか探していました。

不動産は縁ものという感覚をもっていたので、気長に考えていましたが、割りと早い段階で今の物件に出会うことができました。

思いが引き寄せたか、前日まで何もなかった更地に「テナント募集」という看板がタイミングよく設置されたのです。

「ここしかない!」と思いすぐに看板に記載されている連絡先に電話をしました。

伺った住所を訪ねてみると、そこは昔私が住んでいた地域であり、さらに唯一小学生の時から今でも親交のある友人宅のお隣でした。

より運命を感じ、さりげなくそんな話をしてみると、私の友人のこともよく知っており、オシメを変えたこともあるというほどの関係だったのです。

おかげさまでオーナーさんとの距離もグッと近くなり、私の挑戦を応援してくれるということになりました。さらに建物を建ててくれ、希望の面積を貸してくれるという好条件。今思い出しても本当に運がよかったと思います。

必要な人とは必要な時に出会い、今まで起きてきたことには全て意味があるのかもしれないなと思えました。

資金繰り

自宅で開業することなく事務所をもつことができ一段落と思いましたが、休むまもなく怒濤の決断の選択を迫られます。

事務所が決まったので、できることが増え、許可関係の取得や備品の購入、賃貸契約などお金が動き出します。

原資はわずかばかりの退職金100万円。

残りは融資でと考えていました。事務所も決まったので正式に融資の申し込みをしようと政策金融公庫に相談をしにいきました。

もちろん一般的なリサーチはしていましたが、具体的には話をしていなかったので早速躓きます。

公庫「石井さん、不動産業って融資難しいんですよねぇ。ほぼ流動資産ですからねぇ」

私「えっ、…そっ、そうなんですか?!」

許可関係だけでも200万円はかかります。さらに事務所をつくりあげるのにいろいろ計算すると100万円はかかります。それ以外にも当面の生活費、地域に浸透するまでの広告宣伝費等々…

さぁ、どうする…?!

つづく

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