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ONE版アプレンティスに夢中。2回観た。

先日、Twitterで「高校生の娘が『みんなが持っているから』という理由でGUCCIの5万円の財布を欲しがったらどうするか?」という話題が盛り上がっていた。

わたしの場合はどうしようか。おしり探偵のOPテーマに合わせて踊り狂う4歳女児を横目でみながら考えてみた。

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まず、よく晴れた日に、海辺に集合する。
みなとみらいあたりの、近代的な港が良いだろう。象の鼻パークくらいの、殺風景な感じが良い。わたしと夫が右から、娘は左から颯爽と歩いてきて、ちょうど大桟橋越しに横浜ベイブリッジが若干見切れるくらいの絶妙なポイントで私たちは相対する。

しばし、沈黙。そして、キリッとした表情の私が口を開く。

「ピッチは次の土曜日に設定する。プレゼンテーションは20分、質疑応答は10分の合わせて30分一本勝負だ。フォーマットは自由。動画を使ってもいいし、パフォーマンスをしてもいい。必須要件は“納得感“だ。われわれの感情に訴えかけ、心から納得させ、欲しいものを手に入れろ」

「5万円、だったな」ここで少し間をとる。

「5万円という金額は、あなたの母親の年間の服飾費に相当する、かなりの金額だ。全額を家計から捻出するとなると、全員に多少なり影響が出ることを覚悟しろ」ここで、娘が息を呑む。母ちゃんの服代安くね?

「問題は、金額ではない」少し表情を和らげる母親、ことわたくし。

「私たちの願いは、あなたが心身共に健康に育ち、世の中にあなたらしくいられる居場所を自分で見つけ、幸せに生きることだ。そのために必要な投資は惜しまない。教育のために必要な資金であれば、5万円どころか50万円、500万円でもなんとかするだろう。それを超える額、我が家の財力で支払いが厳しい額が必要なら、知恵を出し合い、使えるものは何でも使い、全力で希望を叶えられるような努力は惜しまない。それだけの覚悟はできている」もう一度、険しい表情になる。ここからは夫に譲ろう。

「ただし、現時点で、われわれの納得感はゼロである。そのブランドが欲しいのならば、最低限のブランドに関する知識やブランド哲学への深い理解は必須だ。その上で、あなたがどういう人間になりたいからそれが必要なのか、そして、それがなぜ今なのか。あなたがなりたい人間になるために、今後どういうものが必要になる見通しがあるのか。後で変更があってもいい。現時点で見えているものは、過不足なく説明するように。」

「パワーポイントがインストールされたPCは貸与する。質問には随時答えるものとする。オリエンは以上だ。」

そして、夫とわたしが声を揃えてこう締め、立ち去る。

「Let’s get busy!!」

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何の話をしているのか、わからない人が大半だろう。

何が言いたいかというと、今、わたしは「The Apprentice:ONE championship edition(アプレンティス:ONEチャンピオンシップ版)」に夢中なのだ。立て続けに2回観て、胸が熱くなり同じところで泣き、同じところで元気が出た。

舞台は、シンガポールのONEチャンピオンシップ。世界中から集まった選りすぐりの優秀な人材16名が、毎週、フィジカルタスクとビジネスタスクを通して対戦し、徐々に脱落してゆき、最後まで残った1人がONEチャンピオンシップの創業者であるチャトリ氏の弟子になる、という、ビジネスリアリティーショーだ。もともとアメリカの番組のようだが、今回は制作自体もONEチャンピオンシップが実施しているらしい。

総合格闘技事業の会社だけあり、まずオープニングムービーがかっこいい。これだけでも観て欲しい(1話のラストと、2話以降の冒頭にあるので時間のない人はこれだけでも)かっこいい!※語彙力どうした

就職活動の際に、慎重に口コミを調べて、新入社員にマラソンを強いる会社だけは避けてきた。そんな無気力なわたしが思わず心を動かされてしまった。そんなムネアツな内容である。

アジアがビジネスの中心地となっているところにも勇気をもらえるし、チャトリの言葉に毎回感化される。そして、ビジネス課題が楽しい。プロモーションやPRの課題が多いから、仕事柄ちょっと関係があるから余計に楽しいのかもしれない。そして、フィジカルタスク。運動能力を測るためのものではなく、諦めないマインド、精神的な強さを見るようなものだ。「ユルスポーツ」のように、バブルサッカーやトランポリンドッチボールなど、元々のフィジカルのスペックだけで勝敗が決まらないように工夫が凝らされていて面白い。(ゆるくはないが・・・)

そして、弟子募集というだけあり参加者が心を開いていくのが面白い。いろんな人間ドラマが観られる。シングルマザーの「仕事を思い切りしたいけど家族に負担がかかる」ことで引き裂かれそうになる気持ちに共感し、日本人がうちに秘めた熱意を表現しきれないことにもどかしさを感じ、参加者のクリエイティブ力やプレゼンテーションに拍手した。そして、途中にアジアの有名なCEOたちが続々と登場するので、アジアの企業が知れるのも面白かった。

観た人と感想を語り合いたい!
わたしは今から3回目を観てくるね。

Let’s get busy!!

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