パブリックコメントを提出しました

生涯学習に関するパブリックコメントを提出しました。
同じように思っていただける方がいてほしいと思い、ここにも公開しようと思いました。

項目名 障害がある人の生涯にわたる多様な学びの提供

意見
視覚障害がある方のガイドヘルパーの仕事をしています。また、他に、インターネットを介して全国的・国際的に、視覚障害のある方のパソコンやスマートフォン、他の情報機器について、情報提供や使用方法の紹介などを、ボランティアや有償サービスの形で提供している者です。

多くの視覚障害の方との関わりを通し、身近なところからより良い環境が作れるのではないかと思い、意見をお送りいたします。

1 多目的更衣室の設置
これまでにまだ実際にご依頼をいただいたことはないのですが、例えばプールや体育館の更衣室について。私は女性ガイドヘルパーとして、目の見えない方の道案内をしたり、例えばロッカーがどこか、鍵はどうなっているかなどの情報を提供する必要があります。
もし、男性の視覚障害者からの仕事依頼だった場合、どうしたら良いでしょうか。また、男性ガイドヘルパーに依頼すれば良いという解決法はありますが、数はとても少ないです。男性の視覚障害者と、目が見える女性の友人という組み合わせの場合は、どうしたら良いでしょうか。
私は、男性更衣室、女性更衣室の他に、多目的トイレのような、多目的更衣室があると良いと思います。広い必要はありません。時々訪れる、男女の更衣室利用にうまく分かれられない1グループが短時間、順番に利用出来れば良いと思います。鍵付きロッカーは男女どちらでも誰でも入れる別の場所にして、更衣室は簡単なカーテンやパーティションだけでも良いと思います。こういった仕組みがあるだけで、日常、着替える場所がないというだけの理由で気軽に施設を利用出来ない人が、利用出来るようになると思います。

2 視覚障害のある方が無償で必要な学習が出来る環境
私は、ボランティアまたは有償サービスの形で、全国の視覚障害の方に、情報機器の使い方をインターネットで教えています。有償での依頼もありますが、無料ならお願いしたいという意見も多く聞きます。無料なら、と言われる方の中にも、学習能力が高く、学習機会が得られればいろいろなことが出来るようになりそうなのに、と思うこともあります。それでも私自身、無料サービスだけでは長く続けて行けませんし、それは誰にとっても同じだと思います。どんな仕組みがあれば良いのかはよくわかりませんが、教わる人は無料で良く、教える人にお給料が入る仕組みがあれば、この分野に携わる人も今ほど少なくならず、視覚障害の方の学びの機会の増加と質の充実が図れると思います。

3 通勤や通学、営業活動へのガイドヘルパーの利用
視覚障害のある方が学び、仕事を得て続けて行くのに、ガイドヘルパーの仕組みが多少でも使えたら良いのにと思います。現在、通勤・営業活動にも通学にもガイドヘルパーを使えないことになっています。全部の日ではないにしても、通勤なら普段と違う出張の時だけでも使えたら、仕事の幅が広がります。就職ではなく視覚障害の方自身が誰かを訪問してお金をいただいて仕事をする(マッサージ、パソコンメンテナンス、点字を教える、英語を教える、料理を教えるなど、能力のある方は大勢います)にも、ガイドヘルパーが使えたら、最初からお客様に自分自身とガイド分の人件費をお願いすることなく始めることが出来、少なくとも今よりも開始の障壁が低くなるはずです。

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