zoom勉強会0426終了しました。読み原稿公開。11300文字を超える大作。

ブラインドオンラインサービス主催 zoom勉強会0426、終了しました。
30名を越える方にご参加いただきました。
今日の講習読み原稿を公開します。
11300文字を越える大作です。

4月26日 ブラインドオンラインサービス zoom勉強会
本日はzoom勉強会にご参加ありがとうございます。
主催のブラインドオンラインサービス代表 野々垣美名子です。
今日は、ブラインドオンラインサービスの井口美優さん、岡根鉄郎さん、中蔦麻希さんにも協力していただいて、zoomの機能や、スクリーンリーダーでの利用方法を説明して行きたいと思います。
井口さん、名前をお願いします。
岡根さん、お願いします。
中蔦さん、お願いします。
お集まりの皆様にも名前だけ仰っていただこうかと思っていたのですが、30名を越える人数の方に集まっていただいていますので、時間の関係で省略させていただきます。
ブラインドオンラインサービスとしてのオンラインでの集合講習は、今日が初めてです。テーマとしてzoomを取り上げましたが、今回の講習に合わせて初めてzoomをインストールして参加している方から、普段から会議にお使いの方まで、幅広い方にお集りいただけました。また、使用デバイスも様々になっています。初心者向けの説明の時間は、普段お使いの方には物足りないかもしれません。また、内容が進むと、初心者の方に難しく感じる部分もあるかもしれません。あらかじめご了承いただけますようお願いいたします。
では、ブラインドオンラインサービスがなぜzoomを始めたかということから、お話して行きたいと思います。
zoomは、このように離れた場所の人がオンラインで会話をしあえる、オンラインコミュニケーションツールの一つです。私自身は2016年くらいから、zoomの存在は聞いたことがあり、登録して少し試したことがあったのですが、当時、周囲の人のほとんどがSkypeを使っていたので、わざわざzoomでなくても良いかな、難しそうだし、新しい物を始めるのは大変だし、という気持ちがありました。
今年の3月に入り、新型感染症の影響で、多くの人が外へ出かけなくなり、オンラインが重要視され始めた頃、私もテレビのニュースで週に3回くらい、zoomが紹介されるのを見ました。そして、私が起業について勉強しているオンラインサロンの主催の方も、zoomを利用していることを知りました。ちょうどそのタイミングで、zoomからのダイレクトメールが届き、一時間ほどの機能紹介の会、もちろんオンラインのもの、に参加しました。そこで、zoomが他のコミュニケーションツールにない、たくさんの機能を持っていることがわかり、試してみることにしました。一度ではきっと試しきれないと無意識に思い、ブラインドオンラインサービス内での毎日30分の雑談zoomミーティングを始めました。zoomingと呼んでいます。今も続いていますので、もう一ヶ月半くらい、欠かさず開催しています。その中で、本当に、毎日一機能ずつ試すような感じですし、今でも新しく試す機能が残っているほどです。もう一つ、試しているうちに、zoomが非常にスクリーンリーダーで使いやすいということがわかりました。zoomのアクセシビリティに関するページを確認すると、次のように書かれていました。
Zoomには視覚障害のあるユーザー向けのユーザー補助はありますか?
Zoomは、視覚障害をお持ちのユーザーが製品を操作し、認識できるようにしています。当社の製品は、NVDA、JAWS、VoiceOver、Android Talkbackなどの一般的な文字読み上げソフトをサポートしています。さらに、視覚インターフェースは、視覚に関するさまざまなニーズをお持ちのユーザーのために、カラーコントラスト、サイズ、および色の使用法が適切なものになるように設計されています。
ですので今日は、zoomにいろんな機能があって、いろんな活用法がありそう、楽しそう、そしてそれらの機能をサポートされているスクリーンリーダーでフルに使えるということを、皆様に感じていただければと思います。
zoomは、オンラインでの会議、学校、喫茶店や居酒屋のような雑談の場にも適していると思います。追い追い話して行きたいと思います。
ところで、zoomが3月にテレビで紹介されるようになってから、12月のユーザー数1000万から、3月で2億まで増えたそうです。それとともに、zoomのセキュリティ面についても報道されるようになりました。ミーティングに侵入されるzoom爆撃という事例が増え、4月5日に、zoomの仕様が変更になりました。その後も、セキュリティに関するバージョンアップがたびたびされており、現在、zoomは新機能の開発を停止し、セキュリティの向上を優先に開発をしているそうです。それでも、セキュリティの不安を理由に、zoomの利用を取りやめる企業や自治体が出て来ています。
私たちブラインドオンラインサービスでも、セキュリティの最新情報を追い切れているわけでなく、セキュリティについて不安がある中でのzoomのご紹介をしています。zoomの脆弱性についての責任はブラインドオンラインサービスでは負えませんので、ご了承の上お使い下さい。

では、zoomを利用するための概要に移って行きたいと思います。
zoomは、様々なデバイスで利用出来ます。Windowsパソコン、Macパソコン、iPhone、iPad、Androidスマートフォンやタブレットの他、ガラケーや固定電話、公衆電話でも使うことが出来ます。

ミーティング参加準備の方法は、初めての方にも今回事前にメールでご説明してやっていただきましたので、簡単な説明にとどめます。
iPhone, iPad、Androidの場合は、専用アプリをダウンロード、インストールして、主催者から送られて来たリンクをクリックしてzoomを起動したり、アプリ内の参加ボタンから、送られてきたミーティングIDとパスワードを入力して参加します。インターネットを利用した通話ボタンを選んでダブルタップします。
Windowsパソコンの場合は、zoomのソフトウェアをインストールするか、インストールせずWebブラウザから参加する2通りの方法があります。
Macパソコンは、今回検証していませんので省略させていただきます。
ガラケーなどの電話では、zoomの電話番号にまず電話をかけ、自動応答に従って、主催者から送られて来たミーティングIDとパスワードを入力します。この、電話だけで参加出来るという特徴が、まだパソコンやスマートフォンを使っていない方にも気軽にzoomを使えて、とても良いと思っています。電話番号は、現時点で03-4578-1488、0524-56-4439、03-4233-9241です。3月頃は2つしか電話番号がありませんでしたので、ユーザーの増加に合わせ、回線を増やしているのだと思います。

では、次に、zoomミーティング中の各デバイスの画面について、ご説明して行きたいと思います。
ミーティング中の画面がどうなっているかは、ミーティング中でないと確認することが出来ません。それでいて、本番のミーティング中に素早い操作を求められることもあるかもしれません。ぜひ、画面の構成を今日確認してみて下さい。ゆっくり言いますので、お手持ちの画面でも右フリックで確認してみて下さい。ダブルタップすると状態が変わってしまって不都合があるといけませんので、左右フリックのみでお願いします。こちらでも、手元のデバイスの音声を共有します。
まず、iPhoneです。
先頭から、
マイアバター(マイビデオ)または誰々のアバター(ビデオ)
スピーカーボタン
zoomボタン
終了ボタン
オーディオのミュート(ミュート解除)ボタン
マイビデオの開始(停止)ボタン
共有ボタン
参加者ボタン
詳細ボタン
があります。
次に、配置を説明します。ゆっくりたどりますので、お手持ちのiPhoneで、ボタンなどの位置を確認してみて下さい。
左上 スピーカーボタン
上端中央 zoomボタン
右上 終了(退出)ボタン
画面ほぼ全面 アバターまたはビデオ
下端に左から5つのボタン オーディオのミュート ビデオ 共有 参加者 詳細
です。
オーディオのミュートでダブルタップすると、お使いのマイクからの音が入らなくなります。会議でしゃべっている人以外はミュートにすると、雑音を防ぐことが出来ます。iPhoneでは、二本指ダブルタップでも、ミュートのオンオフが出来ます。ミュートしなきゃ、解除しなきゃと思った時は、この方法が一番簡単かもしれません。
ビデオをオンにすると、iPhoneのカメラでビデオが移り、参加者全員に映像を送ることが出来ます。晴眼者とのミーティングでは、ビデオをオンにすることが好まれる傾向があります。顔を見て安心する、という要素があります。
ビデオを切り替えると、ビデオを開始しました、停止しました、と読み上げられます。ビデオを使用している時は、スピーカーボタンの次にカメラ切り替えボタンが現れ、画面側の正面カメラ、裏のバックカメラの切り替えが出来ます。ビデオを使う時におうちの中が映ってしまうのが心配という方は、iPhone 8以降の方は、バーチャル背景が使えます。人の姿を認識して、ビデオに人の姿のみ映し、背景にはあらかじめ用意された写真を映すことが出来ます。
参加者ボタンをダブルタップすると、参加者リストが表示されます。先頭に閉じるボタンがあり、元の画面に戻れます。
詳細ボタンにはいろいろな機能が入っていて、チャット、手を挙げる、などがあります。ビデオをオンにしているとここに、拍手と賛成のボタンが増えます。押すと、自分のビデオ画面に、拍手や賛成の絵が重なって表示されます。
会議参加を終わりにしたい場合は、終了または退出ボタンを押します。
iPhoneにはもう一つ、安全運転モードという画面があり、最初のミーティング画面から三本指右スワイプで切り替えられます。これをやると、ビデオが停止され、マイクがミュートされます。画面下半分に大きなボタンが表示され、そのボタンを押すとミュートが解除され、もう一度押すとミュートされます。安全運転モードから戻るには三本指左スワイプします。

次は、iPadです。
iPadのボタンも、項目は同じです。順序と配置が異なります。ゆっくりやりますので、右フリックで、たどってみて下さい。
先頭から
マイアバター(誰々のアバター)またはビデオ
会議を終了ボタン
ミーティングID
オーディオをミュート(ミュート解除)ボタン
マイビデオを開始(ビデオを停止)ボタン
共有ボタン
参加者ボタン
詳細ボタン
パスワード
です。
次は、配置です。ゆっくりやりますので、探してみて下さい。
横長でも、縦長でも、マイアバターまたはビデオの画面がほぼ全面にあり、上端に、他の要素が並んでいます。
上端の左上 会議を終了
上端 中央付近 ミーティングID パスワード
上端 右端付近 左から、ミュート、ビデオ、共有、参加者、詳細、と並んでいます。
詳細の中身はチャット、手を挙げる、バーチャル背景などです。バーチャル背景は、iPadのバージョンにより、使えるかどうか異なります。
共有や詳細のリストの表示を消すには二本指でZの形にスクラブして戻るジェスチャーをするか、リスト表示の外をタッチすると「ポップアップを閉じる」と言うので、それを聞いてからダブルタップします。

次に、Windowsパソコンです。ソフトをインストールしている場合について説明します。
画面には、ミーティングの情報が大きく表示されています。
タブキーで移動出来るのは、URLのコピー、オーディオに参加ボタン、画面を共有ボタン、他の人を招待ボタンです。やってみて下さい。
Altキーを押すと、ミーティングコントロールが表示されます。もう一度Altキーを押すと消えますがその読み上げがないため、一度Altキーを押してタブキーで巡回すると、コントロールが表示されているかどうかを調べられます。ゆっくりやりますので、タブキーを押してたどってみて下さい。
コントロールのボタンの内容は、
ミュートボタン
オーディオ設定ボタン
マイビデオを開始(停止)ボタン
ビデオ設定三点リーダ
参加者パネルを開く
チャット
画面を共有
共有オプション
ミーティングの終了
となっています。
参加者パネルとチャットは、それらを表示するかどうかのオンオフボタンで、表示中か、非表示中かも詳しく読まれます。オンにする時は、フォーカスも表示された参加者パネルやチャットに移動します。コントロールに戻りたい時は、タブキーを繰り返し押して下さい。
コントロールの操作や、他の操作にも、ショートカットキーが用意されています。例えば、
ミュート Alt+A
ビデオ Alt+V
参加者パネルを開く Alt+U
チャット Alt+H
ミーティングを終了 Alt+Q
などです。これらを覚えて、画面上のボタンを探さずに、個々の操作を素早く行なうことが出来ます。

それでは次に、zoomのミーティング中のいろいろな機能をご紹介します。
いろいろな応用方法を思いめぐらせながら、お聞き下さい。
まず、チャット機能をご紹介します。
ミーティング中に、文字情報を入力して、全員に送れる機能です。一つ、皆様にお送りしますので、聞いてみて下さい。送られたチャットは、Voice Overと、NVDAをお使いの方に付きましては、誰がチャットを送ったかと、その内容が読み上げられます。
「こんにちは。チャットのテストをしています。読み上げされましたか?」
このチャットですが、自分から、参加者の誰か一人を指定して、他の人には内緒で送ることも出来ます。プライベートチャットと呼ばれています。この機能があることで、例えば、自分の会社と他の会社との間でのミーティング中に、自分の会社の人が、まだ話してはいけないことを話し始めそうになったら、「ちょっと待って、それはまだ言わないで」など、その人だけにチャットで送ることが出来ます。また、テレビ番組で時々あるような、クイズをやっていて、答えがわかった人だけが他の人に聞こえないようにチャットで送り、早く答えた順で勝ち、のようなゲームも出来るかもしれません。
なお、チャット機能が使えるかや、プライベートチャットが出来るかどうかは、開催されるミーティングごとに異なる設定がされています。つまり、学校の授業をオンラインで行うような時は、生徒同士のプライベートチャットが出来ないように設定する、といった方法も考えられます。
チャット機能は、iPhone、iPad、Windowsパソコン、Androidスマートフォンやタブレットで使用出来ます。

次に、画面共有機能があります。画面共有は、共有する人の端末の画面を、他の参加者が見られるようにする機能です。端末の音を含めて共有することも出来ます。これまでも、SkypeやTeam Viewerというソフトでも出来ていたことではありますが、特にTeam Viewerの場合は、商用利用が年額60000円になりますので、それがzoomで使えるのはありがたいと思います。
画面共有はiPhone, iPad, Windowsパソコン、Androidスマートフォンやタブレットで使用出来ます。iPhone, iPadでは、画面共有中、会話が聞こえなくなるようですので、画面共有用の端末と、会話参加用の端末の両方が必要になるかもしれません。Windowsパソコンでは、会話しながらのコンピュータ音声も含めての画面共有が可能です。

さらに、リモート機能があります。これは見える人にパソコンの画面を見てもらい、遠隔でマウスで操作してもらうのに便利な機能です。Team Viewerにも同じ機能があります。キーボードでの離れたパソコンの遠隔操作も出来ますので、見えない人が他のパソコンを、相手方のパソコンに入っているスクリーンリーダーの音声を頼りに、操作することも出来ます。リモート機能はWindowsパソコン同士で使用出来ることを確認しました。

次に、ホワイトボード機能を紹介します。画面共有の一つで、ホワイトボードを選択し、手書きした物を参加者全員に見てもらうことが出来ます。ホワイトボード機能が使えるのは、iPadとWindowsを確認しました。iPhoneからは、ホワイトボードの共有は出来ませんが、他の方が共有しているホワイトボードを見ることは出来ます。ただ、絵を描く人にとっては、絵を描くソフトを起動しての画面共有の方が、機能が多いので楽しいようです。

さて、これまでミーティング中の機能をご紹介して来ました。zoomには、これらのミーティングを録画する機能があります。パソコンでzoomを利用している人は、ハードディスクに録画を記録することが出来ます。iPhoneやiPad、Android端末ではこの録画を利用出来ません。後ほど説明しますが、zoomの有料アカウントでは、クラウドレコーディングと言って、zoomのサーバーを使わせていただいての録画が出来、パソコン、iPhone,iPad,Androidいずれの端末でも録画が出来るようになります。録画出来るかどうかの設定も、ミーティングごとに細かく設定されます。ミーティングを始めたら自動的に録画が開始するようにすることも出来ます。
今日は、ホストが録音出来るように設定している他、参加者も許可があれば録画出来るようになっています。録画が始まると通知されるかどうかも設定で選べます。今日は通知されるようになっているはずなので、「このミーティングは録画されています」と言うと思います。試しに録画を開始してみます。
この録画機能、とてもいろいろなことが出来まして、動画を録画するだけでなく、音声のみの録音や、参加者ごとに別ファイルでの録音も出来ます。参加者ごとに別々に録音が出来ると、後からAudacityなどの多重音声編集ソフトに読み込んで、声が小さいと思う参加者のトラックだけの音のレベルを上げるなどの処理を加えることが出来ます。

最後に、zoomにあってとても私が気に入っている機能をご紹介します。この機能があることで、オンラインでの授業の他、グループに分かれての話し合いもとてもスムーズになります。
ブレイクアウトルーム機能です。今日はこちらに35人を越える人数がオンラインで一ヶ所に集まっていますが、zoomでは、バーチャルな小部屋を用意出来ます。例えば5人ずつを7つの部屋に分け、同じ部屋の5人のみで話すことが出来ます。他の部屋の話声は、まったく聞こえません。例えば、リアルで一つの会議室内で三つのグループに分かれ、それぞれ別テーマで話していると、他のグループでの会話も結構気になる物ですが、zoomでは他のグループの会話の音声が完全に遮断されますので、これは、リアルよりも防音の優れた機能かもしれません。
ブレイクアウトルーム機能では、部屋の数を指定して、人をランダムに分けてもらうことも、手動でどの部屋に誰を入れるかを指定することも出来ますので、大勢集まったところでのランダムな組み分けをしての会話も、あらかじめ聞いておいた好きなテーマごとに分けての会話も出来ます。
ホストは、各部屋に移動して会話に参加することが出来ます。また、部屋に分かれた参加者は、ヘルプボタンを押して、ホストを呼ぶことも出来ます。
それでは、ブレイクアウト機能を体験してみましょう。3人ずつの部屋にランダムに分けますので、1分ほど、自由にお話をしてみて下さい。ぜひ声を出して、同じお部屋に何人いるか、確認してみて下さい。その後、ブレイクアウトセッションを終了します、とアナウンスが流れると、10秒でメインのお部屋に戻れます。
それでは、ブレイクアウトルームを始めます。行ってらっしゃい!

お帰りなさい!
以上、ブレイクアウトルームのご紹介でした。

以上、ブラインドオンラインサービスで試して検証した機能のうち、面白い物を紹介しました。
他にも、字幕表示機能や、ビデオを映している時に賛成や拍手を表示する機能などもあります。

それでは最後に、zoomのアカウントについての説明をいたします。
本日、初めて参加される方には、アプリやソフトのインストールと、リンクのクリックのみを、事前にご案内いたしました。
このように、ミーティングに参加するだけなら、zoomにメールアドレスや名前などを送ってアカウントを取る必要がありません。SkypeやLINE通話などでは、あらかじめアカウントを取り、連絡先を他の人と交換しておく必要がありますので、それらと比較すると、参加するのはだいぶ楽だと思います。なお、最近、Skypeでも、送られたリンクをクリックすると、アカウントがなくても会話に参加出来る機能が始まりました。
一方、ミーティングを開催するホストになり、参加者にリンクを送ったりするためには、zoomのアカウントが必要になります。アカウントは、登録すれば使える無料の物と、月額2000円からの有料のプロアカウントがあります。無料のアカウントでも今日ご紹介したほとんどの機能が使えます。無料と有料で大きく違うのは、無料だと、3人以上での通話の連続時間の上限が40分なのに対し、有料では24時間であることです。上限が40分だと、例えば今日のように2時間の会を行うには、一度切れた後にもう一度ホストがミーティングを開始し、参加者がそのリンクをクリックして、入り直さなければなりません。それはやはり落ち着かないですし、全員そろうまで待たないといけなかったりします。40分以上のミーティングをするにはホストが有料アカウントであれば大丈夫です。今日は私が有料アカウントなので、2時間の会を連続で開催出来ます。
もう一つ、無料と有料アカウントで大きく違うところは、録画機能のところでもお話しました、クラウドレコーディングです。zoomのサーバーを使わせてもらうことが出来、1GB分の録画が出来ます。2時間分の録画で400MBくらいありますので、すぐいっぱいになってしまうので、一時置きのような感じですが、無料アカウントで録画出来るのがパソコンだけなのに対し、有料アカウントであればiPhoneなどでも録画出来るようになります。なお、録画容量を増加出来る月払いのオプションプランがあります。
他、プロアカウントではステレオ音声が使えるなどの特徴があります。
まだパソコンやスマートフォンそのものの操作にあまり慣れていない方は、リンクをクリックして参加するだけの操作で十分にzoomのミーティングを楽しめると思いますが、もしzoomアカウントを作っておけるなら、アカウントを作っておくのもおすすめです。というのは、アカウントを作れば自分でミーティングが開催出来、他に参加者がいなくても、ミーティング画面の操作練習を一人でやることが出来ます。これは、連絡先をあらかじめ誰かと交換しておいて、誰かと通話中でないとミーティング中の画面での操作を練習出来ないSkypeやLINE通話との大きな違いではと思います。私の場合、SkypeやLINE通話での通話中の画面のスクリーンリーダー検証は、自分で二つのアカウントを持つか、他の誰かに協力してもらってかけさせてもらって行なっています。
自分のみのミーティングの開催は、何かの録画に手軽に使うことも出来ます。画面共有を自分からした場合、その画面も一緒に録画されますので、例えば、私でしたら、何かのソフトのNVDAでの操作実演を、NVDA音声とパソコン画面、そして私のしゃべりとともに録画することが出来ます。
アカウントの作成は、zoomのアプリやソフトを起動して、サインアップというボタンから始めて下さい。

全体向けの説明は以上になります。ブラインドオンラインサービスでも、ミーティング中の操作やアカウントの作成方法、zoomソフトのインストールなど、今後もご質問にお答えして行ければと思いますので、よろしくお願いいたします。

ここからは、ミーティング画面の操作練習のグループと、ホスト開催をしたい人向けにご説明するグループとに、ブレイクアウトルームに分かれます。

それでは、ホスト開催したい方向けのご説明に入ります。
すでに画面には慣れている方がほとんどではないかなと思うので、画面構成の位置のご説明は省略して、どのように項目をたどるかで説明します。
まず、アカウントはすでに作成された方がほとんどだと思いますので、zoomアプリやソフトからサインインされた状態とします。
サインインすると、ホームタブ、チャットタブ、ミーティングタブ、連絡先タブがどのデバイスでも端の方にあり、ホームタブが選択されていると、新規ミーティング、参加、スケジュール、画面の共有というボタンがあります。
ミーティングの作成は、この、新規ミーティング、または、スケジュールから行います。
新規ミーティングを押すと、すぐに、ミーティングを開始することが出来ます。ランダムにミーティング番号が振られるミーティングと、自分のアカウントが持っている個人ミーティングIDを利用したミーティングのいずれかを選べます。ランダムにIDを振られるミーティングを開催する場合、参加者へのミーティングリンクやIDを配布するタイミングは、ミーティング開始後になります。個人ミーティングIDの場合は、固有の番号でいつも同じになるので、あらかじめ誰かに知らせておくことが可能です。ただ、複数の会議グループを作りたい場合でも、同じ番号のリンクを両方の参加者に送ることになってしまうのが不都合かなと私は思っています。
次に、スケジュールを押すと、時間的に先のミーティングを設定しておくことが出来ます。ここで、ミーティングの時間を指定しておくことも出来るのですが、この指定は特にミーティングそのものに影響を与えるものではなく、これからミーティングですよという端末からの通知や、ミーティングについての情報を他の人に送れるクリップボードのテキスト情報に時間が記載されるくらいのもので、時間になるとzoomが自動的に起動してミーティングが始まるというものではありません。ホストは、ミーティングの開始ボタンを押す必要があります。スケジュールから設定するミーティングは、繰り返しなしとありを選択出来ます。繰り返しなしの場合、一度そのミーティングを開催して終了すると、その番号のミーティングが消えるので、同じリンクやIDが使えなくなります。繰り返しを設定しておくと、そのミーティングが消えないので、同じミーティングリンクを繰り返し使用出来ます。定期的に集まるグループごとに、別々の繰り返しミーティングを設定しておき、いつも同じリンクを使えるようにしておくと楽です。ブラインドオンラインサービスの毎日30分雑談ミーティングのリンクは、この作り方をして、いつも同じ物を使用しています。
ミーティングごとの設定は、新規ミーティングやスケジュールを押すと表示される画面から、設定を行なって下さい。いろいろ便利な設定もありますので、後ほど時間があればお話しようと思います。

設定したミーティングは、端の方にある、ミーティングタブに切り替え、開催したいミーティングを選択して、開始ボタンを押します。ミーティング名とミーティングIDで表示されるので、区別して下さい。ミーティング名は、先ほどのミーティングの設定で、分かりやすいものに変えておくことが出来ます。例えば私の場合、BOS専用ミーティング、Zoom勉強会0426など、別々に用意しています。

ミーティングごとの設定箇所について、お話します。ここから、パソコンとiOSで、大きく異なってくるところになります。まず、パソコンについて、いろんな機能を使用してzoomミーティングを行いたいという前提でお話します。
ミーティングについての設定は、パソコンでは3段階の場所があります。
一つ目は、ミーティングそのものの設定項目、さきほどご覧いただいたところです。
二つ目は、ホームタブを押して出て来る設定ボタンを押して表示される画面です。画面左側に、一般、ビデオ、オーディオ、画面を共有、チャット、バーチャル背景、レコーディングしています、プロフィール、統計情報、フィードバック、キーボードショートカット、接近性というタブがあり、それぞれでエンターを押すと、右側に表示される項目が変わり、タブキーで移動出来ます。
この中から、プロフィールを選択してエンターし、タブキーで高度な機能を表示まで進み、エンターして、Webブラウザに移動した画面が、三つ目の設定画面です。高度な機能を表示、を押した直後に自動的にブラウザにフォーカスが移りませんので、zoomの画面をalt+f4で消すか、alt+tabでブラウザに移動して下さい。サインインが必要となる場合もあります。
プロフィールから詳細までの9つのタブがあり、その中の設定を押します。このタブは画面左半分にあり、エンターするとその項目のリストに右半分が切り替わります。設定項目の中にさらにミーティング、記録、電話、と切り替えられる3つのタブがあります。この中のミーティングでエンターします。これが三つ目の設定画面です。この三つ目の設定画面にたくさんのオンオフスイッチがあり、チャット、画面共有、字幕、ブレイクアウトルームなどの機能を使用するかしないかを選択するようになっています。ここでオンにしておくと、ミーティング中の画面にその機能を使うためのボタンが初めて出て来る構造になっていますので、実際に使う箇所と設定箇所が遠く、最初わかりにくい部分であると思います。ミーティングリンクにパスワードを含めるかどうかなどの設定も、このWebページ内にあります。
本当にたくさんの機能がここに並べられていますので、一つずつの説明はここでは省略いたします。ぜひ実際に画面をご覧になってみて下さい。NVDAではタブキーで全てのスイッチをたどることが出来、そのスイッチについての項目名も一緒に読まれます。詳しい説明箇所は、スイッチと一緒には読まれませんが、NVDA+スペースキーでブラウズモードに変えて上矢印キーを押すと読むことが出来ます。

iOSでのミーティングの設定箇所は、zoomアプリ内のミーティングごとの設定箇所と、設定ボタンを押した中までと思います。パソコンよりも使える機能が少ない分、設定項目も少なくなっています。iOSでミーティングを設定することが私自身少ないので、あまり確実なことは言えないのですが、恐らくパソコンの時のように、Webブラウザ側での設定と連動する部分はないのではないかと思います。

以上になります。実際に試してみていろいろわかって来る感じですので、ぜひミーティングを繰り返す中で、設定を少しずつ変えながら、慣れていただければと思います。

ブラインドオンラインサービスでも、ミーティングの設定画面の使い方など、今後もご質問にお答えして行ければと思いますので、よろしくお願いいたします。

zoomのスクリーンリーダー利用について、私の記事をピックアップしてまとめたサイトは、下記もご参考にどうぞ。

zoomについて、自分の記事のリンクリスト 主にスクリーンリーダーとの利用について


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