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落ち着かない毎日と検査結果

落ち着かない7日間

さて、先生にしこりの悪性と良性の確率は50%ずつといわれ、私は自分の気持ちをどちらに賭けるべきかわからなかった。
当然、良性であってほしい。
だけど、もし悪性だったときに精神的ショックが大きい。
一方で悪性の場合を想定してみる。
これはこれで、耐えられないくらい憂鬱で不安。
検査結果が出るまでは、なんとも気持ちが落ち着かない。
ふと気が付くと、インターネットの検索窓に「細胞診 悪性 確率」とか「細胞診 乳がん」とか色々なキーワードを入れて記事を読みふけってしまう自分がいた。

仕事、育児、家事。何にも集中できない日が続いた。
早く結果が知りたい。1日1日が長かった。

恐怖の結果発表

結果報告の時は、夫に付き添ってもらうことにした。
万が一、悪性だった場合に一人だとパニックになってしまいそうだったから。午後半休をとった夫の車に乗せてもらい病院に向かった。

待合室の椅子に座るとすぐに、看護師から名前を呼ばれた。夫と一緒に診察室に入ると、この前の先生がやっぱり優しそうな笑顔で挨拶をしてくれた。

ふと先生の机に目をやると、1枚の紙が置いてあった。
その紙に書いてある文字が目に飛び込んできたとき、私は卒倒しそうになった。

浸出性乳がん

「今回の検査の結果、Minakoさんのシコリは乳がんでした。」
先生は検査結果の書いてある用紙を見つめながら、間髪いれずに説明を始めた。

先生の声を聴きながら、私の頭はもう真っ白。にじみ出る涙をこらえるのがやっとだった。夫は隣で深いため息をつきながら「マジか~」と唸った。

なぜ私ががんに?
元気そのものなのに、がんってどういうこと?
これからの生活はどうなるの・・・?

頭は大混乱していたが、なんとか先生の説明を理解することに意識を集中させた。そして、以下のことが分かった。

  • 私はトリプルネガティブというタイプの乳がんであること(ホルモンにもHER2にも依存しない)

  • 臨床結果では悪性度が高かったこと

  • 治療の流れは抗がん剤→手術→放射線治療であること

  • この病院では抗がん剤治療が受けられないため、治療は別の病院に行くこと

「今は新しい薬も承認されて、乳がんは治る病気になっているから大丈夫。応援しています。」

別れ際に先生にそう言われ、お世話になりましたと言って診察室を出た。
心臓はバクバクと鳴り、急に息が苦しくなってきた。
待合室で夫に背中をさすってもらい、呼吸を整えた。
「だいじょうぶ、だいじょうぶ」とお経のように何度も心の中で唱えながら病院を後にした。


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