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4日間で頭皮の半分の髪の毛を失った

なかなか記事がかけなかった。というのも、一週間に一回の投薬日がすぐに来るから。副作用が抜けて、身体が動けるようになった頃にまた投薬。全然、やりたいことができない。

脱毛しました

投薬してちょうど3週間くらいたったくらいから、脱毛が始まった。ごっそり抜けるとは聞いていたが、聞きしに勝る抜け具合だった。朝起きると、枕カバーに髪の毛ごっそり。櫛で髪をとくと、櫛に触れた部分がそのまま抜け落ちる。シャンプーすると両手が抜け毛で真っ黒。排水溝は即詰まる。ドライヤーで乾かすと床中が毛だらけ。一日で抜ける髪の量は、部分かつらが容易に作れるほどだった。

ホラーみたいな日常だった。食品工場勤務者がつけるようなビニールを頭にかぶり、落ちる髪の毛を拾っては捨てる日々。抜け落ちてから4日経った日、鏡に映る自分の姿を見て、妖怪がいると思った。前髪は無くなり、頭頂部も地肌が見えていた。落ち武者状態である。こんな醜い姿の自分を見るのは初めてだった。女としての自尊心が傷ついた。

このまま、禿げていく過程をみていても楽しくないし、抜け毛の掃除もいい加減おっくうになってきた。だから、家電量販店でバリカンを購入し、夫に髪の毛を剃ってもらった。自分から髪の毛を手放すのは惜しい気もしたが、坊主頭になるとかえってスッキリした気持ちになった。

坊主頭になって良かったことは、髪を洗うのが超絶楽になったことだ。30秒で洗えるし、30秒あればドライヤーで乾く。髪の毛のスタイリングにも気を遣うことがなくなった。ウィッグをつければ、完了。

一方、坊主頭でしんどいこともある。まず、寒い。家ではタオル帽子をかぶって防寒している。でも、常に風呂あがりの人みたいなルックスでちょっと変。かといって、家でウィッグをつけるのも窮屈。第二に、匂う。毎日シャンプーをしていても、頭皮が蒸れるせいか、なんだか匂う。この匂い、どうやって解消したらよいのだろう。

第三に、ふとした瞬間に坊主姿の自分を見ると、気が滅入るときがある。元気そうに見えても、髪の毛がないと、やはり病人ぽく見える。自分の病気のことを再確認して暗い気持ちになることがある。脱毛しない抗がん剤が開発されるといいのにな。

ちなみに、娘からは「ママ、おじさんみたいで怖い」と言われたので、あまり坊主姿は見せないようにしている。

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