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DIYを超えていくシリーズ⑨突然名乗る「空間総合プロデューサー」干物定食屋編

40を超えての3度めの出産は思ったよりも打撃が大きく
妊娠中にはじめたこのnoteも1年あいてしまった。

この1年、M氏は令和の子育てから大きく逸脱し
なにやら仕事とパチンコに没頭していた。
ディスコで踊っていた世代の男に、令和の新しい価値観を
わからせるのは至難の業だ。
私はパチンコ屋の音も空気感もまるで体が受け付けないが
彼の中ではBEATなんだろうと確信している。
子育ては忙しく成長はまったなしだ。
ディスコ世代の男のBEATと向かい合う時間は今はない。
少しディスってしまったが、そんな中でも、M氏は
生まれて初めての、一大プロジェクトを任されていた!

ご近所にある人気の干物屋さんが、隣接している廃業した店舗物件を購入し、干物定食屋さんを開くとのことで
その店作りを依頼されたのだ。
かなり古いかつて店舗だった場所をM氏のセンスと技術で、干物定食やさんとしてオープンできる店にしてほしいという、ざっくりかつ、責任重大なオーダーを頂き
内装をふくめ、全てお任せしてもらった。
(M氏の場合、全てを自分の好みにしたいので、おそろしいほど、施主の意見を聞かない。それでご了承いただいてる方のみ仕事を受けている)

いろいろ写真を撮り損ねて、もう床板など剥がしたあと
どうなるのか毎回さっぱりわからない状態

少し前に二週間ほど出張でどうしても、とお願いされていた都内のリフォームをした際に、腕の腱を痛めてしまい
解体などは他の業者さんに委託をしたかったのだが、都合がつかず、結局ほとんど全てをまた1人でやることに。
(壁紙は内装屋さんに貼ってもらった)

干物定食ということで、キーワードは魚!だそうで
誰も溺れさせないほどに浅いワードと少年の心のまま
M氏はリフォームを粛々とすすめていく。

気づいたらこんな素敵空間に
スタッフオンリーのドアも作り付け
壁紙も床も一新し、ニッチまで
このタコはありなのか!?ギリギリを目指したM氏

内装が終わったころ、外の駐車場をつぶして
(駐車場はもともとの干物屋さんの方にも結構な台数がおけるようになっている)
ウッドデッキにしたいとの追加オーダーを頂いた。

ウッドデッキはもはやM氏の天職だと私は思う。
ウッドデッキ屋さんではないのだが、すでに7デッキの
実績があり、みなさんからご好評頂いている。

ここをウッドデッキへ。過去最大の面積だ。
とりあえず軒を赤く塗ってみたところからの
M氏のビフォアアフターのクオリティ
キーワードは「魚」はここにも 
目がとれやすいらしいが、どうしても触りたくなってしまう
アフターが普通にすごくて道ゆく人と共に驚く私
M氏得意のライトアップ
居心地ぜったいにいい!夏はビアガーデンが最高かと
マリンライトも看板もかわいくできた
毎日見にきてる隣人のおじさんを勝手に戦力にしているM氏
やしのまわりもぐるっとおしゃれに
令和の子育てを知らないものの
昭和の感覚で子供は愛している様子


知育の沼に住んでいるので
工具のある育児=スティーブ・ジョブスを妄想してしまう

ちょこちょこ他の仕事を挟みながらも
ほぼ6ヶ月かかり、ようやく干物定食屋さんの
内装、外構が完成した。
あさってのオープン前に、お花を送ろうと
お花屋さんへ。送り主を記入する欄に
自らの肩書を突然
「空間総合プロデューサー」と記載したので
二度見してしまった。
どうも、毎日仕事をしていて
「大工さん」と呼ばれることにモヤッていた様子。
俺を一つの肩書きで呼んでほしくない!とM氏。
確かに、大工仕事もするけれど、0からのスタートで
普通なら、複数の業者が入るところを
1人で全て完結し
誰の意見も聞かずに内装、外構まで
設計、監督、施工をしたM氏の自負を今回は
黙って見守った。
もちろん、プロの大工さんの経験はないので
細かいところは勝てないと思う、と言っているが
今回、大工さん達がお店を見にきて
こんなふうにはぜったいにできない!と
M氏を賞賛してもらった。

長かった総合プロデュースを終えて
いよいよ明日にプレオープンが迫る。

渾身のウッドデッキや、居心地の良い店内で
愛犬やお子様連れやカップルや
ふらっとお散歩中の近所の方が
美味しい干物を食べながら
楽しい時間を過ごしてくれますように。

開店おめでとうございます㊗️

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