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サービスの値付けに悩んだら #人生に効く昔話の処方箋

「商売って値付けが1番難しいんだよ」とは

近所の八百屋のお爺ちゃんの言葉。

開業して自分のサービスや商品に値付けが

うまく出来ないという悩みも多いよね。

「話十両」っていう昔話がある。

10年間、江戸に出稼ぎに出て10両のお金を貯めた男が、女房の待つ故郷に帰る途中

「命が助かる話を売る」店の主人に出会う。

いくらか訊くと「3つ買えば10両で、3度命拾い出来る」というので、男は命より大事なものはないと思って買うのだが

主人が教えた話は「ひとつ目は『大木より小木』二つ目は『ご馳走食ったら油断するな』三つ目は『短気は損気』」というたったそれだけ。

仕方がないので男は、この3つの話をよく覚えて帰路についたんだけど、夜になって木の根元に横になった時ふと買った話を思い出し、大きな木から小さな木の根元に移って寝たところ夜中に大きな木に雷が落ち、命拾いしたの。

そんな感じで、男は3つの話のおかげで3回命拾いしてめでたしめでたし、というお話なんだけど

もし男が3つの話をタダで聞いてたら

命拾いしてなかったんじゃないかな。

高いお金払って買った話だから

しっかり覚え、旅の間もずっと頭の中にあって

高いお金払って買った話だから

ふと思い出した時、話の通り動いたんじゃないかな。

昔、自分がほぼ同じ内容で講座を

2ヶ所でやった時、片方は身銭を切って集まった受講生のクラス、一方は自治体が負担してくれて無料で集まった受講生のクラスだったんだけど

熱量と吸収率のあまりの違いに驚いたことがある。身銭を切る、って凄い力が出るんだなと。

命が助かる話、とまでは言わずとも

本当に相手にとって必要なものには

きちんとした値付けをすることが相手のため、

相手が買ったものを生かせる

生かそうと思える値段を付ける。

値付けって、色んな要件を考えて決めるものではあるけれど最終的には、やっぱり相手が良い変化するにはどうしたらいいのか考えることなんじゃない?

って「話十両」が言ってる気がするんだけど

どう?

この話も10両です。



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