保育園という奇跡。
2019.3.30
おかげさまで長男が先日、5年間通った保育園を卒園しました。
涙と笑いの余韻に浸る間もなく、長男は翌日家の前ですっ転んで顔から流血し、その翌日にはインフルエンザを発症し、それが弟と私にうつり(この間に保育園で大流行)、治ったと思ったら別の風邪をひき、、
なんとも不憫な1週間でした。
まぁ、卒園式はギリギリ元気に出られたので良しとするか。
さて、卒園式でいかに息子が素晴らしかったかという親バカ投稿は誰も読みたくないと思うので胸にしまいつつ、
今回はなかなか改めて触れる機会のなかった我が“保育園”について。
6年前の秋。
保活激戦区。
なんとなくピリピリしながら、思い切り肩に力が入った状態で、いくつかの保育園の見学に臨んでいた。
その中で訪れた今の保育園の第一印象は、どことも違う、けっこうなインパクトだった。
古い市営住宅の一階にあるこの保育園は、建物も古く、保育士さんたちも古…いや失礼、ベテランの方が多かった。
そこで目撃してしまったのは、床を拭いたティッシュで間違ってこどもの顔を拭いて「あらやだ、ごめーん!」と笑う先生の姿や、何か園の情報がまとまってる書面はありますか?の質問が「いや、ないわねぇ」と流されたり(結局あって、見学の最後にもらえたのだが)、防災対策に対する質問にゆるい回答しかもらえなかったり(入ってみたらとてもちゃんとしていたのだが)という場面。
英語などの特別なカリキュラムは何もなく、ひたすら外遊びが多く、朝の体操とマラソンが日課とのこと。
ツッコミどころ満載の見学の横を、鼻水垂らした裸足の子供たちが楽しそうに走って行き、その鼻水を拭こうとボックスティッシュを手作りの専用ポシェット(これは画期的だとあとで知る)で斜めがけにした先生が追いかける。
…頭に浮かんだ言葉は
“野性保育園”。
しかしよく見ると、古い園舎は掃除が行き届き、古い絵本や遊具も丁寧にメンテナンスされ、心のこもった先生たちの季節の装飾が子供たちの作品と共に並ぶ。
うちの子は男子だしある程度ワイルドでも構わないか、家から近いし、正直そんなに人気園でもなさそうだから、、という思惑でここを第一希望で申請し、無事通うことになったのだ。
結果。
大正解だった。
彼の保育園生活はとても充実し、本当に大きく成長した。
特に4歳児クラスから3年間担任してくれた2人の先生には、ただただ感謝しかない。
小さな進歩を見逃さず、すかさず褒めてそれを親にも伝えてくれるS先生。子供が今後苦労するかもしれない部分を見抜き、それを集団の中でうまく改善させる“学び”を促してくれたM先生。
素晴らしいのは、それを26人分もきめ細かくやった上で「自分で考えてやりたいことをやれる子に育てる」というビジョンを貫き、実際にとても自主性と自己肯定感の強いクラスが出来上がったことだ。
運動会や学芸会の出し物でも驚きのクオリティの衣装やシナリオを用意してくれるのに、「私もう疲れちゃったよ〜、実は今回ちょっと手抜いたんだよねぇ。」なんて言うお茶目な一面もある先生で。
あーこんな上司がいたらすごく良い会社ができるなぁ、なんて思って。
とにかく尊敬しておりました。
良い先生にあたって良かったと心から思う。
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そしてきっと、うちの園に限らず、保育園に対してこんな風に感謝と尊敬と恩を感じてる親はとてもとても多いはず。
保育士は本当に尊い仕事だ。
たびたび問題になっているが、保育士不足と厳しい待遇は個人的にも無視できない。というかそもそも“保育”士という名前も気に入らない。
“育ちを保つ”どころじゃない仕事をしていると思うし、将来社会や国を背負う子供たちの、一番大切な時期を預かるという社会的責任はかなりのものだ。
いつも思うのは、この保育士がもっと仕事に相応の待遇と社会的地位を得るために、個人レベルで何ができるんだろうということ。
もっと平たく言うと、恩返ししたいんだけど、自分に何ができるのかなぁって。
仏のような彼女たちはそんなこと求めてないのか?いやー、いち職業人としては思うところあるんじゃないかなと思案。
「子供が好きで、その笑顔を見るだけで幸せ」的なモチベーションだけでは、公私の多くの時間を捧げるような保育の仕事はなかなかできないと思うし、事実、若手保育士の離職が続いているという友人の園の話も聞く。
保育料の補助もいいけど、園の増設も大事だけど、保育士になりたいな!と思う人がもっともっと増える世の中にすることが、結果的に保育の質も上げるしハッピーな人を増やすことになる気がして。
だれか、何か自分にもできること、いいアイディアがあったら教えてください。
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保育園生活も終わり、入学式が目前。
まるで私が卒園したのかなと思うくらい寂しいのですが、また子育てで悩んだらM先生とS先生のところに行こうと思います。
立ちはだかる小1の壁がどんなものなのかイマイチまだ実感なくてわからないのだけど、その辺はまた追い追い、、。
4月はできるだけ子供といる時間を増やそうと思います。
できるか私?がんばって手を抜くぞ。
夕飯に冷凍ピザを堂々と出せる強さを、オラに!!
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