占星術で見る3ヶ月間の動き【2024年春分~夏至】
2024年3月20日の12時7分頃(日本時間)、太陽が春分点を通過します。この瞬間の星の配置をチェックすることで、3月20日~6月21日(春分~夏至)までの約3ヶ月間の世の中の動きを見ることができます。
また、占星術においては春分(太陽が牡羊座に入ること)=新しい1年の始まりです。春分のホロスコープを読むことは、この先1年間のおおまかな流れを予測することでもあるのです。
2024年春分の星読み
2024年春分のホロスコープでは、蟹座が東の地平線(ASC)を支配しています。そして、蟹座の支配星は月です。この1年は【月】が重要なテーマとなるでしょう。
月が示すのは、この社会で生きている私たち大衆であり、情緒的な豊かさであり、地に足のついた日常そのものでもあります。蟹座も活動的な水(感情)の星座ですので、1人1人が心に思い描くことを追いかけていくような1年となりそうです。ただし、それぞれが自分勝手に単独行動をするわけではなく、安心や信頼といった形で周りの人や環境とつながっていくことを望むでしょう。
現在、月は「心満たされるために、あなたは何が欲しいと感じているのか?」と問いかけています。相手の気持ちや置かれた立場に寄り添い、誠実に向き合うことができれば、ビジネスの世界でも健全な競争環境が育まれるでしょう。
ただし、冥王星が月とオポジション(ホロスコープ上で正反対の位置にある)です。冥王星は恐れの感情を刺激し、「あなたが思い描いていることは世の中のためになることか? 個人的なエゴではないのか?」と揺さぶりをかけてきます。
また、冥王星と同じ水瓶座には火星(怒り・衝動の星)も入っていて、「世の中には、ずるいことをして他人の物を横取りする奴、うまいこと立ち回る奴がいる。許せない!」という風潮も出てきやすいでしょう。冥王星・火星の影響に押さえつけられず、「私は堂々と戦ってみせる!」という月の思いをいかに発揮するかが課題と言えます。
国家の意思や社会情勢を表す太陽が、この月-冥王星の緊張関係を和らげる位置にあります。太陽は「現状を変え、さらに発展していきたい」と望んでいるので、恐れを跳ね除けて世の中に出てくるものを歓迎するかもしれません。冥王星が生じさせた揺さぶりが、結果的には社会のあり方を変えていく何らかの合図となり得る可能性も。
ただし、太陽の近くに海王星があるので、国が打ち出す方針はあやふやで綺麗事になりやすい感覚です。何か国民に伝えたいこともあるようですが、「まだ今は時期ではない」といった感じできっかけを待っていそうな気配です。すぐにアナウンスがあるわけではないかもしれません。
月を生かすために重要なのは、互いに尊重し合い、利益をみんなで分け合うことです。そのような人間関係を築ける組織・集団は幸運に恵まれ、規模を拡大していきそうです。みんなであれこれ試行錯誤することによって、その集団を変革していくアイディアも生まれてきます。何かを変えることは怖いことですが、それを乗り越えることでより良い形となっていくのです。
もう1つの重要事項は、春分のホロスコープで最も格が高い金星の力を生かすこと。愛や喜びに根ざすものや、女性的な価値観とされるものが社会に流入してくる可能性があります。そして、それらは社会の中の新たな共通認識として広がっていきそうです。
金星の近くに土星(伝統の星・抑制の星)があるため、その動きを否定して、新しい価値観を受け入れることに抵抗する動きも出てくるでしょう。しかし土星の力は弱く、迷走しがちです。
一方で金星の力は強く、この1年のテーマである月と、木星(幸運の星)と仲良く手を取り合ってルンルンな状態です。おそらく土星の抵抗に負けることなく、最終的には金星がパワフルに押し切る形となるでしょう。
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