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「ないものねだり」から「あるもの活かし」へ

昔から「自分が持っていないもの」のことばかり考えて生きてきた。
ストレートヘアにあこがれて、20年以上縮毛矯正をかけたり。
数学が得意になりたくて、大学で数学の教員免許を取ったり。
他にもいろいろ。

でも「持っている人のふり」をし続けるのは苦しい。
縮毛矯正をかけてから3か月もすると、生えてきたくせ毛が悪者に見えてくる。
数学教師として6年働いてみたが、どうもしっくりこなかった。

高校~大学~社会人5年目までは、かろうじて「持っている人のふり」ができていた。
時間をかけて準備したり、お金をかけることで、ないものを補填できた。

しかし、職場が変わったり、結婚したり、子どもができると「持っている人のふり」が難しくなった。
自分の時間が減って、家族のことも考えなくてはいけない状況になると、無理がきかなくなって心を病んだ。
今になって思えば、自分の理想と現実のギャップが苦しかったんだと思う。

そんなわたしが最近たどり着いた考えは「ないものを探す生き方ではなく、あるものを活かす生き方をしよう」ということ。

遊びでも、仕事でも、得意なことをすればいい。
小さい頃に好きだったことや褒められたことを思い出してみれば、それは今でも心躍ることだ(私であれば、本を読む、文章を書く、整理整頓、動画編集、歌を歌う、勉強、イベントの企画・運営が好きなど)。
「好きなこと」「得意なこと」ことを、もっとやっていいんだ。追及して、楽しんでいいんだ。

数学は今でも好きだけど、自分が問題を解くのが好きなのであって、教えるのは楽しくはない。
教えるとしたら、美術や家庭科がいいな。自分の得意が活かせそう。
そもそも、大勢に教えるのは得意ではない。少人数や、1対1で対応するのが得意なタイプ(昔から、人がたくさんいる場所で自分を出すのが苦手だった。たくさん人がいるのに、なんだかさみしい、と思うことがあった)。

30代半ばになって「あるものを活かす生き方」にたどり着いたのは、遅いのかな?
そんなことはないだろう。人生はまだまだ長い。
ないものに憧れて生まれ変わろうと試行錯誤した日々は、遠回りではあったが、無駄ではなかった。

先日の「あちこちオードリー」という番組で、オードリーの若林正恭さんがこんなことを話していた。

今のわたしの考え方と同じだ…!と嬉しくなった。
そう、この思考の変化は決してネガティブではない。いい意味での諦め。

そして「カーリーガールメソッド」という、くせ毛の活かし方があることも知った。

わたしも脱縮毛矯正中。いままで憎らしかったくせ毛が、今は愛おしい。
どんな自分になれるのか、とても楽しみ。

30代後半からは、今あるもの・生まれつき持っているものを大事にしながら、世のため人のため自分のために生きていきたい。



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