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学級崩壊はなぜ起こる?ツイッターで話題になった「4つの原因」を深掘りする
先日、こんなツイートをしました。
学級崩壊している教室は
— みなじょぼ👩🏫元教員→非常勤講師に挑戦中! (@mina_jovo) February 13, 2020
掲示物が汚い
床もゴミだらけ
そして笑顔がない
あるのは重苦しい雰囲気
止まらない話し声
人をバカにする笑い
学級崩壊するクラスとしないクラスを分けるものは何?
すると、たくさんの反応をいただきました。
Twitterの海に流れていってしまうには惜しい金言がたくさんあったので、noteにまとめます。
①学級崩壊は、担任の問題だ
担任ですね
— みっきー先生@教育系YouTuber・学級文庫クリエイター (@mickey07251104) February 14, 2020
『先生』でしょうか。
— あきやま🔥公立教員×働き方改革 (@AkiyamaBizlife) February 13, 2020
学級崩壊を児童側で経験した僕としては『もっと子どものこと分かってよ』と感じた記憶があります。
ある日突然荒れるクラスはないけど、荒れる芽は毎日ある気がします。それに気づく先生が何人いるか。それに勝負かけて向き合う先生が何人いるか。だと思ってます。
学級崩壊は大体は担任の先生が原因です。現場にいて、強くそう感じます。
— so-ta so-ta (@sotasot42269265) February 14, 2020
崩壊経験者としては、正直ツライ言葉です…。
しかし、私は思うのですが、「担任の学級経営が悪い」のであって「担任の人間性が悪い」「先生に向いてないのに先生になったのが悪い」のではありません。
全体対応と個別対応の方法を学べば、学級経営力は上げられます。
②学級崩壊は、生徒・家庭に原因がある
生徒の質と、保護者の教育力です。
— 青山大輔 (@doku18zuru_4) February 14, 2020
『環境』でしかない。
— 太陽 sun rise community (@NwuQbZvLIDBWw80) February 15, 2020
まさに割れ窓理論
掲示物の汚れ、床のゴミは即座に対応すべき。その環境を作っている原因を先生が指示するなり自らやるなり行動に移し整備する事は絶対。
しかし!
子供達にとって1番大きな環境とは
『家庭』!その環境が崩壊している生徒が数名いるだけでかなり困難と思う
「生徒のせい」「保護者のせい」というと自分の指導力を棚に上げているようで、気が引けるけど…
冷静に考えて、これも原因のひとつだと私は思います。
学級崩壊の根は深いです。
③学級崩壊の要因は、複合的だ
わたしも小学生で経験し、教員(中学)になってからも経験しましたが、
— ぴのこ (@pinoko_314) February 15, 2020
複合的な要因があると思います。
担任の力量はもちろん、
担任と生徒の相性、
教科担任の力量、
生徒の資質と周囲の生徒の様子、
保護者の理解度
結果、疲れ果てて教室整備をする余裕も、壊れたものを修繕する力もなくなるのでは…
学級崩壊の原因や種類って色々ですよね💦
— きのこ (@_kinokokinoko) February 13, 2020
誰が悪い・・・だけではなく相性やタイミングみたいなものもあると思います。
ある授業の時だけ崩壊・・・ってパターンもありますし・・(その時は他の先生が何人止めに来てもどうにもならなかったようです)
私個人としては、この意見に賛成です。
ひとつのことだけが原因って、考えにくい。
いろんな場面で、いろんな不満が各方面にたまっていって、耐えきれなくなったときに崩壊するんじゃないだろうか。
④学級崩壊は、ほかの問題のすり替え行動だ
公立小学校における学級崩壊の心理力動という論文をもとに、学級崩壊について考察した意見もありました。
学級崩壊の心理力動っていう論文がありました。https://t.co/N4PVJf3ME4
— なかッちは子どもの為に転職活動中 (@nkc_papa) February 14, 2020
Bionのグループ理論を基に、学級崩壊は「闘争基底的想定グループのスケープゴーティング現象」という考察をしています。
僕も今読んで勉強してます。
読み終えました。
— なかッちは子どもの為に転職活動中 (@nkc_papa) February 14, 2020
人間の心理怖いです。最後の
問題のあるクラスや人物を設定し維持し続けるスケープゴー ティングは、グループにとって、「問題が発生しており、それを解決しようとしている」という努力のアピー ルや自己満足感を得る手段となりえる。
って文が凄く闇が深く怖いですね。
この論文を踏まえてみなじょぼさんの質問に答えます(あやこ先生も巻き込むね)
— なかッちは子どもの為に転職活動中 (@nkc_papa) February 14, 2020
背景①:学校や学級が強いストレスとなる問題や恐怖を抱えている。
背景②:でも現実的な行動でそれを解決しようとはしない(できない)。
結果:スケープゴートを生み出し敵対or蔑む事で上記状況から目を背けようとする。
スケープゴートの標的になるのは
— なかッちは子どもの為に転職活動中 (@nkc_papa) February 14, 2020
学校の中の弱い立場の先生やそのクラス。学級の中の弱い児童や"浮いた"児童、または担任。
そして解決をしないのは、スケープゴートを維持して攻撃し続ける事で背景①②の問題から目を逸らし続けていられるから。
その心理力動が学校や学級を支配した状態のため。
この論文、何度も読み直したけど難しい…(なかッちさんの解説がわかりやすい。感謝!)。
例えば、子どもの中に次のような悩みがあるとする。
・あの生徒は先生にひいきされていてずるい
・自分のことをみてほしい
・勉強がわからない
・友達関係がうまくいっていない
・家族に対する怒り
など。
でも、子どもにとって、これらの悩みはカンタンに解決することはできない問題だとしたら…(解決法がわからない・解決する行動力がない・解決が難しいなどの理由で)。
子どもは手っ取り早く行動に移せる
・学級への不満を言う
・担任への不満を言う
・授業を妨害する
・学校のきまりに反する行動を取る
という行動にでるのでは、ということです。
学級崩壊に関して、この考え方は初めて聞いた。
学級崩壊しないために大切なこと①小さな違和感を見過ごさない
学級崩壊しないために大切なことを、一連のツイートをふまえて、まとめます。
これは、私個人の考えです。
学級崩壊は突然起こるものではありません。
じわりじわりと、音を立てずに近づいてきます。
崩壊経験の保護者です(^-^)/
— もじ (@lvkBhWz9sOL9XUC) February 13, 2020
うちの場合は、「崩壊する以前の学年から問題があることに学校側が気づいていない」だと感じました。
学年崩壊の前年に学級崩壊、その2年前から「この学年ヤバい」と私と児童館館長は思ってました。校長に話したら、全く気づいていませんでした。
「あれ、なんかおかしい」といった小さな違和感を感じること、その芽を摘んでおくことが、先生には必要です。
学級崩壊しないために大切なこと②ルールの徹底
失礼します。
— ほどほどにたのしくゆるく (@yurukutanoshi) February 14, 2020
ルールが徹底できていない、
教師と子ども互いが敵意を持っている。
ということがあると思います。
褒めれない→指導→不信感などの連鎖も。
実際にはこの間にはいくつもの過程があると思いますが
文字数です。
まずは教師がルールを守ること、基準を示すことがいいのではないでしょうか?
— ほどほどにたのしくゆるく (@yurukutanoshi) February 14, 2020
時間を守る、指導する線引きをするなど、シンプルにわかりやすいものを。
そこがぶれてしまうとそこから不信感などにつながるのではないかと。
できれば4月始めに示すといいかもしれません。
良いものはいい、ダメなものはダメということ。
その基準がぶれないことが先生には大事だと思います。
学級崩壊を防ぐためにできること
わたしが学級担任をすることになったら、どんな予防策をとるか?
それは学級経営に「Q-U」を活用するということです。
Q-Uについての解説はこちら→早稲田大学 河村茂雄 研究室
QUの良いところは2つ。
・子どものアンケートをもとに、学級の状態を分析できる
・学級の状態から、自分の指導の弱点と対応策がわかる
「Q-Uってなに?」って人のために、本紹介しておきます。
Q-Uの全体像が分かります↓
4月、担任になる人に読んでほしい↓
わたしはゆるみの見られる学級になりがち↓
管理型の先生は、かたさの見られる学級になりがち↓
Q-Uについての解説はこちら→早稲田大学 河村茂雄 研究室
Q-Uについては、また今度詳しく書きますね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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