堺屋皆人

漫画描いたり、小説書いたり。日本の近代文学沼とミステリ沼の民。文学貧乏。文学イベントに…

堺屋皆人

漫画描いたり、小説書いたり。日本の近代文学沼とミステリ沼の民。文学貧乏。文学イベントに出展。

最近の記事

文学フリマ大阪12お疲れさまでした!

 文学フリマ大阪が終わって、5月から続いていた毎月なにかしら新作を出すという原稿ラッシュも一旦お休み。10月はゆっくり過ごします。  公式発表によると、今回の文学フリマ大阪12は、 来場者数が4,899人(うち出店者1,141名)とのこと。規模は拡大する一方ですね。おめでたい!  けど、OMMはアクセスがめちゃくちゃいいので、拡大してもインテに行かず、このままここで開催し続けてほしいものですね。  そんな拡大の一途をたどっているせいもあって、今年で9年目になる考察シリーズ

    • 9/8文学フリマ大阪12に参加します!

      文学フリマとは? 2024年大阪OMMビルで開催される文学フリマ大阪という、同人誌即売イベントに参加します。  文学フリマってなんぞ? って方は以下のリンクをご参照ください。 https://bunfree.net/event/osaka12/  まあ、入場料のいらない文芸版コミケみたいなものだと思っていただければ。  プロの作家さんも参加されているので、自分の本棚にある本の作者さんの同人誌が手に入る機会かもしれません。  まだ、文学フリマに来たことのない大阪近隣の方、

      • 文学フリマ香川1楽しかったよ!報告。

        文学フリマ香川1に参加してきました!  2024年7月28日(日)に、高松シンボルタワーで開催された、文学フリマ香川の記念すべき第一回に参加してきました!  出店申し込み開始後、先着確定枠が一瞬で埋まるほど待ち望まれていた香川開催。その期待どおりの盛況ぶりでした!  文フリ公式の香川事務局さんによると、来場者数は1,224人 (出店者: 208人・一般来場者: 1,016人)とのこと。この規模で、第一回で、この数字は快挙ですよね!!  今回、プロの作家さんの出店も規模に対

        • 文学フリマ香川1に参加いたします。

          文学フリマ香川開催おめでとうございます!  地方開催の文学フリマ、ついに香川開催ですね、おめでとうございます!  どんどん広がる文学フリマ、その第一回に参加することが出来て嬉しいです!  文学フリマってなんぞ? って方は以下のリンクをご参照ください。  まあ、文芸版コミケみたいなものだと思っていただければ。  インディーズ作家だけでなく、プロの作家さんも参加されているので、自分の本棚にある本の作者さんの同人誌が手に入る機会かもしれません。  まだ、文学フリマに来たことのな

        文学フリマ大阪12お疲れさまでした!

          みちのくミステリミーティングを拝聴してきました!

           2024年6月15日(土)に岩手県盛岡市の「書肆みず盛り」さんで開催された、みちのくミステリミーティングに参加してきました!  『現代ミステリはなぜ永劫館を生んだのか』というイベントのタイトルどおり、2024年3月に星海社から刊行された本格ミステリ作品『永劫館超連続殺人事件 魔女はXと死ぬことにした』のトークイベントです。 今回のイベントの概要  こちらのイベントは、限界研『現代ミステリとは何か 二〇一〇年代の探偵作家たち』というミステリ評論の書籍の関連イベントになりま

          みちのくミステリミーティングを拝聴してきました!

          文学フリマ岩手9に参加します。

          念願の文学フリマ岩手!  昨年、5月に宮沢賢治の「やまなし」を扱った『考察教室特講②』を出して6月の文フリ岩手にも出ようと思っておりましたが、申し込み開始に気づいた時には先着枠は瞬殺しており、無念の落選……。 今年は開始直後に確定枠をもぎ取ることに成功し、一年越し、念願の岩手参加です!  文学フリマ岩手に参加すること自体は二度目ではあるのですが、やはり、せっかく賢治の作品で書いた本、聖地に連れて行きたいじゃないですか……。  もう一年前になるのか、と思うとなつかしい気持

          文学フリマ岩手9に参加します。

          文学フリマ東京38出店のおしらせ。

           5月19日、東京流通センター 第一展示場・第二展示場 で開催される、文学フリマ東京38にスペースをいただく事ができました!  文学フリマとは?という方は以下のリンクをご参照ください。  ざっくり言うと、コミケの文芸特化版という説明になりますが、小説だけでなく、詩歌句、評論などのジャンルも元気な、一般書店では触れられない作品に出合えるイベントです!  プロアマ問わず出店できますので、プロの方のブースも(東京は特に)ありますので、好きな作家さんが参加されているか、ぜひチェック

          文学フリマ東京38出店のおしらせ。

          ほんとのこと。~個人的な本の話~第二回

           これは特に有益な情報など何もない、ただただ私が自分の本の体験談を話す、不定期連載的な記事です。  この記事を書くことにした理由などは第一回の冒頭にて。 初恋と名探偵の話。  私の初恋の人はアニメ『名探偵ホームズ』のシャーロック・ホームズです。  出会いは小学校2~3年生の時で、従姉の家にあったビデオだったと思います。  まあ、ハッキリ言ってしまえば実在しない人物な訳ですが、彼によって私の人生が大きく変わったよなと思い返すきっかけが近年重なりまして。  色々ありますが、思

          ほんとのこと。~個人的な本の話~第二回

          朗読劇『病院横丁の殺人犯』を観劇してきました!

           2024年2月24日(土)、浅草橋の東京文具共和会館で開催された『横溝文化祭』プレイベント(ヨコブンプレ)『サルノベ!〜病院横丁の殺人犯』にお邪魔してきました!  ヨコブンプレに参加するのは二回目なので、横溝ビギナーの私でも一度目ほど緊張せずに楽しめたと思います。(いや、私自身は何をするわけでもないんですが、ガチ勢の中にいていいのか感……)  まぁ、その辺は私自身の個人的な背徳感なので、スタッフの皆様はとても親切で優しく迎え入れてくださいますし、行ってみようかな? と思わ

          朗読劇『病院横丁の殺人犯』を観劇してきました!

          ほんとのこと。~個人的な本の話~第一回

           普段、文学話やレポに使っているnoteですが、個人的な読書体験を話すのにも使いたいなと筆を執りました。  人と本の話をするのは楽しいですが、全然時間が足りないんですよ。  あと、こそっと自分の話を吐き出す場所も欲しかったので。  キャッチボールや野球が楽しいのは承知の上で、バッティングセンターに行きたい日もある。  これは、そんな日に何か書く場所です。 終わらせられない本の話。  さて、第一回。  筆を執り始めた現在は、2024年02月11日。  ミステリ作家・殊能将

          ほんとのこと。~個人的な本の話~第一回

          宮沢賢治記念館 文学さんぽ2023⑨

           この記事は2023年10月14日から22日まで、東日本(関東→東北)を旅した記録の9日目の前編、旅の10本目の記事です。(全て書き終えたら繋げます)  今回の旅の一番の目的と言っても過言ではない、「宮沢賢治記念館特別展『銀河鉄道の夜』展」にやってきました!  いやぁ、ここに2年連続来ることになるとは……。そして、もう4回目です。『考察教室』書き始めてからの数年で、自宅から1000km近く離れた土地に、軽自動車で4回は流石に笑う。  最初に来たときは『やまなし』の展示でし

          宮沢賢治記念館 文学さんぽ2023⑨

          活動復帰した一年を振り返る、創作TALK2023

           今年も創作TALKの季節がやってきました!  もう約一年か「めっちゃ早ッ!」……ともあれ、まとめていきます。 記憶と記録  今年の創作TALKのサブテーマが「記録と記憶」ということで。  出店したイベント数:4  出した新刊の数:6  特に記憶に残るイベントは、最高頒布数&最高売上を更新した、文学フリマ東京36でした。  頒布は無料と有料が4:6くらいの比率とはいえ、一度のイベントで150冊を超える数を頒布することができました。 売り子さんたちの協力もあって、5年ぶ

          活動復帰した一年を振り返る、創作TALK2023

          花巻市博物館と「かがくいひろしの世界」展 文学さんぽ2023⑨.5

           この記事は2023年10月14日から22日まで、東日本(関東→東北)を旅した記録の9日目の中編、旅の11本目の記事です。(全て書き終えたら繋げます)  宮沢賢治記念館を観たあと山猫軒でお昼を済ませて、次は宮沢賢治童話村でやまなしを採取し、残る目的はイーハトーヴ館だけとなりました。  イーハトーブ館は研究施設と賢治関連の売店という感じなので、展示スペースも小さいので展示物としては観るものが少ないのです。(もちろん調べものとかになると無限に時間を吸い取られます)  今回は、

          花巻市博物館と「かがくいひろしの世界」展 文学さんぽ2023⑨.5

          シンポジウム「江戸川乱歩 自筆資料の魅力と可能性」に行ってきました。

           2023年11月12日(日)に、立教大学で行われたシンポジウムに参加させていただきました。これはその時のレポートという名の備忘録です。  シンポジウムのタイトルにある、「自筆資料」とは、今回のシンポジウムでは主に『貼雑年譜』のことを指します。  こちらに関する、成立背景や調査研究の成果、保存方法、復刻版やオンライン版の制作背景を中心にした発表を拝聴する会でした。  そして、特別ゲストには生前の乱歩を知る、東京創元社元社長・戸川安宣氏と、江戸川乱歩の御令孫・平井憲太郎氏のお

          シンポジウム「江戸川乱歩 自筆資料の魅力と可能性」に行ってきました。

          弥生美術館・竹久夢二美術館 文学さんぽ2023③

           この記事は、2023年10月14日から22日まで、東日本(関東→東北)を旅した記録の2日目の後編、旅の3本目の記事です。(全て書き終えたら繋げます)  ②で、朝イチの文京区立森鷗外記念館で「千駄木の鷗外と漱石展」を観覧し、謎屋珈琲店さんにお邪魔して「月光ゲーム2023」を頂いたあと、徒歩圏内の竹久夢二美術館(弥生美術館)さんにお邪魔しました。  森鷗外記念館に来るたびに、いつも来たいと思っていたのですが、時間的にタイムオーバー(鷗外記念館をガッツリ見すぎるせい)で来られて

          弥生美術館・竹久夢二美術館 文学さんぽ2023③

          乱歩と「見知らぬふるさと」名張。

           note始める前の記録のため写真の時期などがバラバラです。  また、未整理の写真も多くあるのと名張にはよく行くので今後追記が多くなります。 名張と乱歩  日本の探偵小説の父とも言われる江戸川乱歩が生まれたのが、この三重県名賀郡名張町(現・名張市)です。  1894年(明治27年)10月21日に、名賀郡役所に書記として勤める平井繁雄と妻・きくの長男・平井太郎として生まれました。(本籍地は三重県津市)  平井家は武士の家柄で、祖父の代までは藤堂家の藩士として仕えていましたが

          乱歩と「見知らぬふるさと」名張。