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Killers in the Sky第三章"isolation"

ガールズ・スチーム・メタル楽団FATE GEARによるコンセプトアルバム「Killers in the Sky」の第三章です。(他の章はこちら)
サブスク配信とともにお楽しみください。

なお歌詞の掲載を省略している代わりに、
CDブックレットにはない解説付きでお届けします。

第三章 "isolation"

俺はラカム元教官の計らいで死罪を逃れ、正規軍に入隊。
しかし生活拠点でもあるインビンシブル内では、
周囲の目は冷たかった。
 
『最近入ってきた少年兵の噂知ってるか?なんでも味方5人殺したとか…』
『近づかないほうが良さそうだな』
 
1人で食事をとっている俺に、ラカムは話しかけてきた。
 
「なーんだレヴィン、早速ぼっち飯か?」
 
「おはようございます。誰も近寄ってこないです。
ったく5人も殺してないっての…!!」
 
「揉み消したつもりが広まっちまってるか…すまない。
まぁ噂なんてものはな、尾ヒレはひれ付いてまわるもんさ。

気にするな。活躍して見返してやれ。」
 

それ以来、俺とラカムはしょっちゅう食事を共にするようになった。
 
『何だあの新入り、上官に気に入られやがって。
一丁前に一人部屋与えられてるらしいぜ?』
『俺達だって未だに狭い相部屋生活なのに、ますます腹立つな』

周りの妬みはなかなか消えなかったが、
ラカムによる日々の厳しい手ほどきの甲斐もあって、俺は少しずつ戦果をあげていくことになる。

解説

※『5人も殺してないっての…!!』
問題はそこじゃない気もしますが(笑)
どこからか情報が漏れているらしい。噂って怖いですね。
ラカムの職権乱用により命拾いしたメアリ…ここからはレヴィンと呼びましょう。

ラカムは「インヴィンシブルの士官」と言っているだけで、
この時点では彼の細かい役職については明らかにしていないというか、
はっきり決めておりません。
職権乱用できるくらいの地位だと思っていただければ。

レヴィンに与えられた一人部屋は、もともと士官用の部屋ですが前の使用者が戦死したので空いていた、という設定です。
この子は幽霊とかオカルトとか全く信じない子だと思いますので、
気にせず使っていると思います(笑)

第四章へ続く!

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