"The Sky Prison"最終章「Child of Memories」

ガールズ・スチーム・メタル楽団FATE GEARによるコンセプトアルバム「The Sky Prison」の最終章です。

・登場人物紹介、これまでのお話はこちらから

Sky Prisonの修復が完了した。この船はアンが受け継ぐことになった。

刑期が終わったかつての船員とともに、船は出港の準備を進める。

「本当のお母様を探して家を出たのに、自分が母親役になるなんて思ってもみなかったわ。
あの二人の子供だもの、私が守らなきゃ。
そして…この船も。」

「…久しぶりに、実家のお母様にも顔を見せに行ってみようかしら。
あのお母様も私を愛していなかったわけじゃないって、今なら分かる気がするの。」

友への誓いを胸に、飛空挺Sky Prison号がいま、飛び立つ。

-完-

最終章解説

ラストを飾る曲Child of Memories。

Sky Prison号、残っていたんですね。
あの戦いで多少犠牲は出たものの、生き残っていた船員たちも戻ってきました。

おそらく、船長は自分は処刑されてもいいから、船員たちの命は奪わないでくれ、家である船もそのまま残しといてくれ、というのを条件に出したのでしょう。

アンの父も事後処理を色々やってくれたんだと思います。

決してこれは悲劇ではなく、戦うことでしか生きられなかったあの2人は遅かれ早かれ死ぬ運命でした。
アンを船に乗せていなかったら、子供と船員もろとも惨たらしく処刑されていたかもしれないので、アンとの出会いは彼らにとって幸運だったのです。

メアリも船長の死後、アンがいなかったら精神的に耐えられなかったでしょう。友達ではあるけど、アンは役割的に船長に近い存在として彼女を支えたのでしょうね。

さて、これから先アンはどうしていくのでしょうか？
あの二人のように義賊になる？それとも何かホワイトな方法で船を動かしていく？

最後は誰と会話してるんでしょうか？
そこは皆さんのご想像におまかせします。

この時点でアンが家出をしてから約一年が経過しました。
大切な親友の子供を育てていく決意をして、ようやくアンも理解したようです。

「血の繋がりは無くても、心は繋がる」と。