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Killers in the Sky Part2 第六章 "Epilogue"

Killers in the Sky Part2 ストリーミング、DLサイト一覧
https://lnk.to/nPbTnpBQ

こちらはFATE GEARのM3-2022春作品「Killers in the Sky」の続編です。
Killers in the Skyを読んでからがおすすめです!
The Sky Prison」とも話が繋がっています。

Killers in the Sky Part2 記事まとめはこちら

第六章 "Epilogue"

戦勝の宴でみんなが酔い潰れた頃、
俺はラカムに呼び出される。
 
「俺さ、軍を辞めようかと思っ…」
 
「嫌です!!」
 
「まだ5秒しか喋ってないぞ。最後まで聞け。
俺はもう、上からも下からも色々言われて働くのはたくさんだ。
実は秘密裏に船を作ってて、もうすぐ完成する。」
 
「船…?」
 
「全財産投入したからな。こんなオンボロ戦艦よりよっぽどいい船になる。
定住せず、その船で誰にも支配されず暮らす。

それに…お前を見てて気がついたんだよ。
世の中には貧困のせいで、背負いたくない罪を背負って生きてる奴らがいる。
俺はそういう奴らを救う義賊になりたい。
 
お前も一緒に来て欲しい。」
 
「…!はい、貴方の行くところなら何処へでも…!」
 
「決まりだな。今晩のうちにこっそりここを出よう。」
 
 
―「はぁ…抜け出したのはいいですけど、もうM-900に乗れないのが寂しいです…
他の奴らには乗ってほしくない。」
 
「俺もそう思ってな。こっそり故障させといた。
ほら、お前の分のエンジンキー。」
 
「ええっ!あ、ありがとうございます…随分大胆なことしますね。」
 
「あんな兵器、二度と使われないほうがいいのさ。
それと…録音テープもここに。」
 
「そ、それはっ!」
 
「渡さねーよ。これは証拠として俺が墓まで持ってくからな!」
 
「あの…本当に俺でいいんですか?こんな声で、こんな傷だらけなのに…?」
 
「あのなぁ、俺にとってはレヴィンという戦友も、
メアリという女性も、どちらも人生に必要な存在だ。
…お前以上の伴侶はいねーよ。」

ストーリー解説

いい話だなーーー!!ラカムの最後のセリフ泣かせるなーーー!!
と自己満足しつつ(笑)解説です。

「世の中には貧困のせいで、背負いたくない罪を背負って生きてる奴らがいる。」
これが私がこのシリーズを通して伝えたいことその1で、Sky Prison号が造られた理由でもあるんですね。

通常版ジャケット

そして通常版ジャケットのメアリが首から鍵をぶら下げているのにお気づきでしょうか?
この鍵はM-900の鍵だったんですね~。伏線回収!
性格的にすぐ物無くしそうだから、首から下げているのでしょう(笑)
鍵が二つないとエンジンかからない仕組み。

「他の誰にも乗ってほしくない」というのもある意味、
機械と人、両方に対する愛。

「こんな傷だらけなのに…?」

Part1の終わりでも垣間見えた通り、
よく怪我するを彼女(そしてラカムに手当てをしてもらう)。
さらにジャケのとおり、顔にも深い傷が増えてます。

もともとは、The Sky Prisonでレヴィンのデザインを考えたときに「顔に傷あったほうが賊っぽい」という単純な理由で付けてしまったのですが(苦笑)
その傷はいつ頃ついたのかなぁ?と考えていてこうなりました。

本人は気にしているようですが、
「戦友」としてもとらえているラカムにとってはむしろ共に戦ってきた証。これっぽっちも気にしちゃいないのです。

ちなみに、私の額にはまるで邪眼が開眼しそうな大きな傷があります。
(3針縫った)
無意識のうちに自分と重ね合わせていたのかも。

曲解説

この曲はドラムのHarukaが作曲、私が作詞です。
とにかく私が明るい曲がめったにできない人なので、Harukaさんに救われました(笑)

詳しくは劇ロックインタビューなどをご参照ください!https://fategear.jp/?p=3307

最終章へ続く。

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